軽自動車の車検費用は約5~8万円程度。整備士が教える整備不要リストで安く受けよう

軽自動車の車検がやってくると

「軽自動車の車検費用はいくら?相場を知りたい。」

「どこで車検を受けると安くなるの?不要なお金や整備をされたくない。」

「軽自動車の車検に必要な書類はなに?」

と気になるのではないでしょうか。

筆者は整備士として長年働いていたので分かりますが、工賃が直接自分のインセンティブになる店舗では、車検に必要のない整備を見積もりに入れ込んだりする実態があります。

このため同じ車であっても、複数の店舗で見積もりをしてみると数万~数十万円にも及ぶ金額差が生じることも少なくありません。

  • 「あと数ヵ月乗れれば良いのにタイヤを新品に変えてしまった」
  • 「車検に関係のない高額なボディーコーティングを勧められた」
  • 「後から工賃の高さ気づいた」

など、車に詳しくない方が何も考えずに車検を依頼すると、後々無駄な修理代や割高な工賃であったことに気づかされます。

大掛かりな整備になってくるとそれだけ部品代と工賃が上がってきますので、今回の記事を参考にしていただき、自分に最適な車検選びをしていただければ幸いです

それでは早速、本題の方へ参りましょう。

軽自動車の車検費用はずばり約5~8万円!費用の内訳をご紹介

軽自動車を車検に通す場合、必ず支払わなければならない法定費用(重量税・自賠責保険など)が約3万円ほど掛かり、どの車検業者でも同じ金額になります。

法定費用の他には

  • 「基本整備料」
  • 「検査料」
  • 「事務手数料」
  • 「代行手数料」

を加えた金額が車検費用のトータル金額になります。

基本整備料や検査料といった費用は販売店ごとに設定金額が違うため、この部分が車検費用を前後させる要因となります。

【法定費用の内訳】

項目 費用
自賠責保険 25,070円
重量税 6,600円
印紙代(検査手数料) 1,100円
合計 32,770円

【その他費用の内訳】

項目 費用相場
基本整備料 10,000円~20,000円
検査料 6,000円~10,000円
事務手数料 3,000円~5,000円
代行手数料 8,000円~10,000円
合計 27,000円~45,000円

販売店によっては事務手数料や代行手数料がない代わりに基本整備料が割高になっていたりと、名目や内訳が個々に変わってきますので、上記の表を参考に見積もり書と比較してみましょう。

車検の相場は「車検費用の内訳と相場を知って安心・納得の車検を受ける方法」でまとめています。気になる方は合わせてご確認ください。

忘れずにチェック!軽自動車の車検に必要な書類は3つ

軽自動車をディーラーや車検専門店に依頼する場合、

  • 「車検証」
  • 「自動車損害賠償責任保険証明書」
  • 「軽自動車税納税証明書」

の3種類の書類が必要になってきます。

その他には車両の登録名義人の印鑑(認印)も車検当日に必要になってきますので、忘れずに持参しましょう。

【必要書類の一覧表】

書類名 内容
車検証 自動車の所有者や使用者を初め、1台1台異なる車台番号など様々な車両情報が記載されている書類になります。自動車検査証は自動車保安基準に適合していることを証明する公文書になりますので、「公道を走っても問題なし」と認められた書類になります。
自動車損害賠償責任保険証明書 中古車に限らず、車を所有する上で必ず加入しなければいけないのが自賠責保険です。通称「強制保険」とも言われ、法律でも加入が義務付けられています。
軽自動車税納税証明書 自動車税を納めないと車検に受けることすらできませんので、毎年5月に自動車税通知書が送られてくるタイミングで遅滞なく支払を済ませておきましょう。紛失した場合はお住まいの市区町村で発行することができます。

ここからは、「実際にどこで車検を通せばよいのか?」について解説していきたいと思います。

【コスパ重視】初心者は安さと安心を両立した車検専門店がおすすめ

  • 「どこで車検を受ければ良いか分からない」
  • 「なるべく予算は抑えたい」
  • 「手軽に利用したい」

など、初心者の方が初めて車検を受けようとする場合、費用、技術、サービスを含めたトータルでのコストパフォーマンスの高さから、車検専門店の利用をおすすめします。

車検の際に何を重要視するかでおすすめする店舗が変わってきますが、車検専門店であれば

  • 「車検を専業にしている確かな技術力」
  • 「明確な料金設定」
  • 「初心者の方でも利用しやすい・分かりやすいお店づくり」

などが利用しやすい理由となります。

筆者は創業60年以上の地元で一番古い整備工場に勤めていました。

業界に入ると近隣にある様々な店舗には各々の強みや弱みというのが見えてきます。

下記に店舗別に車検を受ける際のメリット・デメリットを忖度なしに掲載しますので、参考までにご覧いただければと思います。

【店舗別のメリット・デメリット】

店舗 メリット デメリット
車検専門店 トータル金額が安く、ネット予約で車検完了まで早い。 交換部品によっては納車までに時間が掛かる。
中古車販売店 購入場所であれば洗車や納車が無料になるなどの特典あり。 自社に整備工場がない場合は、車検が完了するまで時間が掛かる場合がある。
カー用品店 部品や消耗品の選択肢が広い。 店舗によっては混雑していて予約が取りづらい。
整備工場 費用を安く抑えることができる。熟練の整備士が在籍してる可能性が高い。 偏ったこだわりを持っている職人気質の整備士が多い。
ガソリンスタンド 気軽に利用することができる。コーティングなどの無料特典あり。 自動車整備が専門ではないことが多く、整備技術の差が激しい。
ディーラー メーカーに特化した最新の知識と技術を駆使した手厚いサービスが魅力的。 費用が割高になる。

ディーラーのように、技術面やアフターサービスに特化している店舗は必然的に費用が高くなります。

反面、筆者が勤めていたような老舗の整備工場は整備の技術力はあるももの、最新の技術やテクノロジーにはかなり弱いと言えます。

このように店舗ごとに得意な部分や苦手とする部品がありますので、何を重視して車検を依頼するかで選び方が変わってきます

特に初心者の方は一つの店舗だけでなく、複数の店舗で相見積もりをして見比べることをおすすめします。

後ほど見積もりに関して詳しく解説していきたいと思いますので、参考にしていただければと思います。

まずは筆者がおすすめする車検専門店をご紹介させていただきます。

車検のコバック

車検のコバックでは、豊富な車検販売実績があるため、独自にマニュアル化された車検システムによって、早さと安さの両立に成功しています。

その他にも

  • 「作業の簡略化」
  • 「引き取り納車廃止による人件費の削減」
  • 「部品の大量仕入れ」

などのコスト削減が徹底的に行われています。

サービス内容も充実しており、真新しい代車の無料サービスや、走行距離が50キロ以内であればガソリン代が無料になるサービスも行っています。

サービスの特典内容や割引内容は各店舗のよって多少変わってきますが、総じて初心者が利用しやすい店舗づくりとなっている点が魅力的です。

【車検のコバックのプラン内容】

車検プラン 内容 特徴
スーパークイック車検 法定56項目点検。車検の完成検査・申請・登録。 早さと費用の安さを重視したい方におすすめの車検。
スーパーテクノ車検 スーパークイック車検の項目と、点検箇所の診断報告カルテ、エンジンオイル、ブレーキフルードなどの交換。ヘッドライトの光軸調整やブレーキ調整の微調整が無料サービス。 早さ・安さも重視しつつ、じっくりと丁寧に整備して欲しい方におすすめの車検。
スーパーセーフティ車検 スーパーテクノ車検の項目に加え、44項目の安心点検。 交換部品の取り付け不具合が10年保証。ブレーキ・タイミングベルト診断保証。内外装の洗車が無料。 自分で車のメンテナンスができない方、すべて整備のプロにお任せしたい方におすすめです。

ちなみに、筆者が初心者の方におすすめしたいコースは「スーパーテクノ車検」です。

予算を抑えながらも、キモとなる部分の調整や点検を入念に行ってくれますので、安心して2年間乗ることができます。

ただ車検を通すだけの整備ではない点が整備士目線でおすすめできるポイントになります。

 コバックについては「コバック車検の料金・サポートと口コミ評判からわかる相場と安心感」で詳細にまとめています。利用を検討しているかたは合わせてご覧ください。

ホリデー車検

1994年1月に業界で初めて「対話型立会い車検」を開発したのがホリデー車検です。

車検当日に車の状態を整備士立ち合いのもと確認し、必要な整備や交換部品の説明などを受けることができます。

車検に不要な交換部品に関しては、後日整備という形で見送り、不要不急の整備を行わないことで短時間でリーズナブルな価格を実現しています。

お客様ファーストの精神がホリデー車検の真骨頂とも言えます。

また、全国の加盟店では国際規格のISOを取得取得していますので、品質保証には絶対的な自信と、全国どこの店舗でも同じ水準の整備を受けることが可能性となっています。

車検の基本料金は「20,130円~」となっており、車種や排気量の大小に関わらず同一料金という点も初心者には分かりやすくて親切です。

ホリデー車検については「ホリデー車検の料金と評判を他社比較・口コミ評判から徹底解説!」で詳しく解説しています。利用を検討している方は合わせてご覧ください。

カーコン車検

車のキズやへこみの修理でお馴染みのカーコンビニ倶楽部では、カーコン車検という車検サービスも行っています。

立ち合い診断と事前見積もりにより、整備内容と料金に十分納得してもらった上で車検を実施しますので、満足度の高さがカーコン車検の強みとなります。

立ち合い診断後の見積もりは、カーコンビニ倶楽部独自のシステムによって即座に作られますので、不必要な部品交換などが盛り込まれる心配もありません。

普段見ることのない車の下廻りなどもリフトアップして確認することができますので、信頼関係を重視する方におすすめです。

続いては、整備士目線でご紹介する、車検時に不必要な整備を解説していきたいと思います。

整備士が教える不要な整備リスト!

車に関しての知識が低い初心者の方からすると、車検での説明や見積もりは分かりづらいことがたくさんあります。

  • 「この部品って車検で交換しなければいけないの?」
  • 「こんなに車検の費用って高いの?」
  • 「見積もりが安いか高いのか分からない」

といったように、車検の費用の妥当性というのが分かりづらいかと思います。

実際に筆者が整備士工場とガソリンスタンドを掛け持ちして働いているときも、店舗によっては絶対に交換をおすすめする部品や整備内容というのがありました。

例えば整備工場の方ではブレーキフルードと発煙筒は見積もりに必ず入れていましたが、ガソリンスタンドではタイヤの販売に注力して販売するなど、店舗の売りたいものが見積もりに入れこまれている可能性があるのです。

これらは必ずしも車検の際に交換しなけらばいけないものでもありませんので、下記の一覧表を参考に、見積書と見比べてみてください。

その際、

  • 「なぜ交換が必要なのか?」
  • 「交換しないと車検に通らないのか?」
  • 「車検後に交換ではダメなのか?」

といった3点を質問してみてください。

もし、うやむやにして説明をしなかったり、一方的な説明をするようであれば、安心して車を預けることができないので他店で車検を依頼することを強くおすすめします。

【原則車検に不要な整備一覧】

項目 説明
エンジンオイル エンジンオイルは3ヵ月~半年サイクルで交換する消耗品ですが、定期交換されていれば必ずしも車検のタイミングで交換する必要はありません。
ATF(ミッションオイル) 一般的に2~3万キロごとの交換を推奨しておりますが、メーカーによっては10万キロごとの交換を推奨しております。これは車の性能が向上していることが挙げられますので、無理に車検と同時に交換する必要もありません。
LLC(冷却水) 交換頻度は2年または2万キロごとに交換することが理想とされていますが、新型車にはスーパーロングライフクーラントを採用している車も増え、交換時期が10年と長寿命になっています。
エアコンフィルター 外気のホコリや花粉を浄化するエアコンフィルターですが、車検の点検項目にはなく、特に匂いなどが気にならないようであれば交換を見送っても問題ありません。
エアコンガスの補充 エアコンフィルター同様に検査項目にはありませんので、エアコンの効きが悪くないようであれば補充する必要はありません。
タイヤ タイヤの溝は新品で約8mm、車検合格ラインはスリップサインが出てくる1.6mmとなっています。タイヤの大きさによっては大幅に費用が掛かるため、過度に溝が減っていないようであれば後日交換するという対応でも問題ありません。
ボディーコーティング ボディーの綺麗さに車検は関係ありませんので、大幅に予算オーバーしてしまうようであれば断ってしまいましょう。
室内清掃・消臭 ボディーコーティング同様に、室内の綺麗さも検査対象外です。気になる方以外は見積もりから外してしまいましょう。
発煙筒 意外と知られていませんが、発煙筒の期限が切れていても車検は通ります。車検の検査項目にはありませんが、値段も数百円~千円程度ですので、いざという時のためにも使用期限内であることが理想と言えます。
オイルのにじみ エンジンからオイルがポタポタと垂れている状態は車検に通りませんが、にじんでいる程度であれば車検は合格してしまいます。オイルを拭き取ってすぐににじんでしまうようであれば、パッキンの劣化が進んでいますので、車検時に交換しなくとも後日速やかに交換することをおすすめします。

これらは必ずしも車検時に交換を行う必要がない項目ですので、予算を抑えたい場合は後日整備、もしくは内容によっては次回の車検まで見送りましょう。

ここで重要なのが、整備のプロがおすすめしている以上、どこかのタイミングで必ず交換が必要になってくる可能性が高いということです。

そのまま放置してしまうと、部品の故障やさらなる不具合を誘発する恐れがありますので、車検後に速やかに対応することをおすすめします。

特にタイヤは1.6mm以上あれば車検を通過してしまいますが、1.6mmというのはかなり摩耗が進んでいるタイヤですので著しく走行性能が落ちます。

濡れた路面などでスリップしたり、燃費悪化につながりますので早めの交換が必須と言えます。

その証拠に筆者もタイヤ代をケチって走行中にバーストさせてしまった経験がありますので、大きな事故につながりかねない修理というのはアドバイス通り受けることが賢明なのです。

続いては、筆者が実際に車検を通して感じた実体験を店舗ごとにご紹介していきます。

リアルな体験談ですので是非とも参考にしていただければと思います。

【事例】実際に車検を通して感じた体験談をご紹介

筆者は整備士として整備工場とガソリンスタンドに勤めていましたが、相談をしてくれた相手によっておすすめする店舗を変えていました。

理由としては、ユーザーの考え方や車種によって、必ずしも整備工場が良いとは限らなかったからです。

  • 「車検ごとに新車に乗り換えている方⇒ディーラー」
  • 「車のメンテナンスは顔見知りの整備士にすべて任せたい方⇒整備工場」
  • 「自分で日々のメンテナンスをしている方⇒ユーザー車検」

など、これまで様々なニーズに合わせた車検のアドバイスをしてきましたので、実体験を元に各店舗の特徴や体験談をご紹介していきたいと思います。

事例1:車検専門店

ラジオやテレビといったCMなどでよく目にする機会が多いため、車に詳しくない方でも知名度が高く、利用しやすい点が車検専門店の強みです。

その多くは全国展開していることもあり、土日祝を含めた利用しやすい営業時間や、足を運びやすい店舗運営が魅力的です。

筆者が訪れた際はイベント開催日で、子供向けのレクリエーションなど家族を退屈させない工夫がされていました。

また、整備内容の立ち合い確認も親切丁寧で、見積もり内容も初心者の方でも分かりやすく説明していたのが印象的でした。

整備の技術面も申し分なく、国家資格を保有した若手の整備士が主体となって業務を担当していました。

事例2:ガソリンスタンド

実際に筆者が働いていたこともあり、客観的にガソリンスタンドの特徴をご紹介していきたいと思います。

ガソリンスタンドの多くは社員2~3名に対し、その他の従業員はアルバイトで構成されていることもあり、車検内容の説明や交換部品の説明をアルバイトが行なうこともあります

整備に関しても内容によってはアルバイトが対応したり、車検を行う工場も併設している場合と外部に依頼する場合がありますので、対応や整備の質にムラが生じてしまうデメリットがあります。

また、メイン業務がガソリンの給油と洗車となりますので、混雑時には作業が中断してしまったり、忙しさのあまり手抜き作業につながってしまう恐れもあります

状況によっては代車がない場合もありますので、不便を感じてしまう可能性もあります。

事例3:整備工場

筆者が勤めていたのが街で一番歴史のある指定工場でしたので、地元の整備工場全般のお話をしたいと思います。

まず指定工場とは、国からの認可を受けた自社ラインで車検を通すことができる工場のことを指します。

もう一つは認証工場と言い、自社の整備工場で点検・整備したのち、陸運支局に車検を通しに行くパターンになります。

整備工場の強みは何と言っても地域に密着した手厚いアフターサービスと、ユーザー目線のきめ細やかな対応となります。

この道何十年のベテラン整備士が在籍しているため、長年の知識や経験で問題解決をしていきます。

反面、職人気質の強い整備工場に当たると、強いこだわりを押し付けられたりする可能性があるのも整備工場の特徴です。

その他には最新の設備を導入していない工場が多かったり、新型車の知見は劣ってしまう点が挙げられます。

実際に筆者もメーカー専用のコンピューター診断に掛ける際は、何度もディーラーに足を運んでチェックランプを消去してもらったりしました。

事例4:ディーラー

ディーラーの最大の強みと言えば、最新の技術と設備を有していることと、品質に対しての徹底した仕組みづくりにあります。

メーカー直下であることで最新の車両情報を保有していること、提携する純正部品会社との連携で部品の供給も早く、充実したサービスが期待できます。

車検を担当する整備士の質に関しても、メーカー独自の認定資格を保有した優秀な整備士が在籍していますので、安心して車を預けることができます。

一方で、手厚いサービスや品質が高い分、車検費用が割高になる点が安さ重視の方にはネックになってくる部分となります。

これらの車検の種類については「車検の種類の比較と特徴から分かるおすすめ車検選び方」で詳細に解説しています。初心者にもわかりやすく解説していますので合わせてご覧ください。

軽自動車の車検を少しでも安くするコツは全部で3つ

ここまで、軽自動車の車検に掛かる費用や店舗ごとの特徴をご紹介してきましたが、たった2つのコツさえ抑えておけば、車検に掛かる費用負担を少しだけ節約することができます。

特別難しいテクニックではありませんので、参考にしていただければと思います。

コツ1:インターネットで基本整備料の安いお店を探して見積もりを取る

スマホ1台あれば簡単に近隣の整備工場を検索することができますので、3社程度目星をつけて相見積もりを行うことをおすすめします。

言わずもがな、ディーラーは信頼感や安心感が高い反面、費用も高額になりがちですので、車検専門店、整備工場、ガソリンスタンドの無料見積もりを利用して比較してみましょう。

ここで注意したいのが、基本整備料の安さに釣られてそのまま車検を依頼してしまうことです。

基本整備料は安いが、検査料金や工賃が高い場合もありますので、必ず相見積もりをして金額を見比べてみましょう。

Goo車検や楽天車検から探してみることがおすすめです。

コツ2:日頃からメンテナンスをこまめに行う

車検の見積もり時にあれもこれもと交換部品を発生させないためにも、日頃からこまめにメンテナンスを行っておくことが肝心です。

実際にガソリンスタンドでの筆者の顔なじみのお客さんは、給油のたびに安全点検を実施し、エンジンオイルやバッテリーなどの状態をチェックしていたため、車検の際は素通しするくらい整備するところがありませんでした。

ウインドウォッシャー液やワイパーのゴムなどはホームセンターにも売っていますので、自分で交換してしまえば費用をグッと抑えることができます。

消耗品のバッテリーもガソリンスタンドのキャンペーン時に交換するなど、車検前にできることは済ませておくことが車検の費用を抑えるコツになります。

上級者向け:ユーザー車検で基本整備料を浮かせる

番外編として、自分で陸運局に持ち込むユーザー車検について簡単にご説明したいと思います。

自分で点検・整備ができることが前提になりますが、インターネットで予約さえしてしまえば、当日車を持ち込んで車検を通すことができます

整備工場で行う点検費用、代行手数料がまるごと不要になりますので、大幅に車検の費用を抑えることが可能になります。

ここ最近はユーザー車検のニーズも高まり、一般人が利用しやすいよう検査員がマンツーマンで検査に立ち会ってくれますので、初めての方でも安心して利用することができます。

最後に、型落ちの軽自動車を中古で購入した場合の車検について解説していきたいと思います。

中古車は注意!軽自動車の重量税は13年、18年越で高くなる

中古の軽自動車は手頃な価格がとても魅力的ですが、新車登録から一定の年数を経過すると自動車税と重量税が増税される点に気を付けましょう。

自動車税に関しては13年越で増税し、重量税に関しては13年越だけでなく、18年を経過した車にはさらに増税された金額を支払う義務が発生してきます。

毎月のローン代に比べればまだまだお得感はありますが、税金を納める際に驚かないよう、年式の古い軽自動車を購入する際は頭の片隅にいれておきましょう。

【自動車税・重量税一覧表】

項目 13年以内 13年経過 18年経過
自動車税 10,800円 12,900円
重量税 6,600円 8,200円 8,800円

まとめ

一口に車検と言っても、依頼する店舗で金額が大きく変わってくる可能性があります。

すべての整備工場がユーザーに寄り添った良心的な考え方であれば良いのですが、利益最優先の悪質な整備工場があることも忘れてはいけません。

  • 「この金額なら買い替えれば良かった」
  • 「他の整備工場なら半額くらいになった」
  • 「車検に関係のない内容ばかりが見積もりに盛り込まれていた」

などなど、後から後悔しないよう、複数の店舗に足を運び、慎重に車検選びを進めていきましょう

筆者の何万台にも及ぶ整備経験、何万人にも及ぶ接客経験を元にご紹介してきましたので、是非とも参考にしていただければ幸いです。

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