中古車を初めて購入するときに
「中古車購入の流れが分からない」
「どうやって車を選ぶの?手続きは大変?」
「することや書類、注意点はなに?」
とお悩みではありませんか?
車好きが高じて整備士として働いた筆者には「初めて中古車購入するにあたり流れを教えて!」とよく質問を受けました。
確かに、中古車は新車と比べて安く手に入れることができる分、不安要素やリスクが多くあります。
そこでこの記事では中古車を何台も購入した整備士の筆者が購入の流れや日数、自分がすべきこと、注意点を全て書き出しました。
「すぐに車が欲しい」「必要な書類が分からない」など、中古車を購入する上で分からない疑問は、今回の解説を通して解決していただければと思います。
この記事を読むには10分ほどかかりますが、初心者が安心して購入するためのポイントをまとめていますのでお得な中古車を購入したい方は必ず最後までお読み下さい。
【図解】中古車購入の流れ
中古車を購入するにあたり、支払い方法は「ローンでの支払い」と「現金での支払い」の2パターンから選択することが一般的です。
契約の手続きから納車までは下記の流れで手続きが進みますが、各項目は同時進行で進んでいきますので、概ね一週間程度で納車まで完了してしまいます。
【フロー解説】
ローン審査 | ローンで購入する場合、支払い能力があるかの審査が必要になってきます。過去にクレジット決算の滞納があったり、収入が低い場合は審査が通らないことがあります。 |
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書類準備 | 登録にあたり、印鑑証明書や車庫証明が必要になります。 |
登録 | 中古車を購入した場合、名義変更と車庫証明の登録が必要になってきます。 |
点検・整備 | 安心して乗り出せるよう、納車前に点検整備を行います。車検が切れている場合は車検を取得する必要があります。 |
各項目の細かな解説はSTEPごとにご紹介していきたいと思います。
STEP1:購入する中古車のイメージを決める
中古車購入へ進む前に、当然のことながら「欲しい車」を先に決めなければなりません。
「憧れの外車に乗りたい」「家族が増えたので車が欲しい」など人それぞれ中古車を購入する目的が違います。
ただ漠然と「車が欲しい」だけでは、星の数ほどある中古車から探し出すのは至難の業と言えるでしょう。
「なぜ車が必要なのか?」「車を所有することで得られるメリットは何なのか?」など、まずは下記の項目に沿ってご自身のニーズにあった車を探しましょう。
- 予算はどのくらいか?
- 何人乗る予定か?
- 毎日乗るのか?休日だけ乗るのか?
- 車の利用目的は?
特にこれといった欲しい車がなかったり、メーカーや車種も限定していない場合は上記の4項目を押さえておきましょう。
かかる日数
欲しい車を絞り込むまでは個人差がありますので、余裕をもって一週間~一ヵ月くらいは検討する時間を設けましょう。
購入者がすること
欲しい車が決まってない場合は探す以前に買いたい車を決めなければいけません。
ここでおすすめしたいのが親、親戚、友人、職場の仲間など周りが乗っている車からイメージを膨らませていくことです。
身近な人の車に同乗したり、周りの意見を聞くことでメリットとデメリットなど、生の声を聞くことができます。
また、近所や街中を走っている車をよく観察することで、ご自身のライフスタイルに最適かイメージが湧きやすくなります。
注意点
周りの人たちが高級車など「良い車」に乗っていると、潜在的に欲しくなってしまう傾向があります。
無理して身の丈に合わない車を購入すると、後々維持費や修理費の高さに泣かされてしまうので注意が必要です。
また、ローンの支払いが滞ってしまっては、せっかくの中古車購入も台無しになってしまうので気を付けましょう。
STEP2:スマホ・パソコンで中古車選び
欲しい車の目星がついたら実際に車探しを始めましょう。
今の時代はインターネットが発達していますので、車探しが非常に便利になりました。
パソコンはもちろん、スマホ一つあれば「いつでも・どこでも」検索することができます。
まずはお住まいから近い中古車販売店を検索し、見つからない場合は検索範囲を少しずつ広げていきましょう。
カーセンサーやGooなどでは検索条件を登録しておくと、新着情報をメールで受け取ることができます。
便利な機能はどんどん活用してお目当ての車の情報をいち早くキャッチしましょう。
かかる日数
「高年式車」「販売台数が少ないレア車」や、オプションにこだわりがあるケースなどは流通量が少ないことがありますので、欲しい車によっては時間が掛かってしまいます。
流通量の多い車種であれば即日から見つかりますが、在庫数の少ない車は数ヵ月から半年近く見つからない場合も少なくありません。
購入者がすること
カーセンサーやGooの「条件検索機能」を活用して新着情報をタイムリーにキャッチすることはもちろん、中古車販売店での情報収集も同時並行で進めましょう。
特にメーカーや車種に限定した販売店であれば、お店の強みを活かして全国各地から情報を仕入れてくれることがあります。
STEP3:中古車店で現物チェック・条件交渉・見積り取得
見てみたい車が決まったら、実際に販売店に足を運びましょう。
写真だけでは判断つかないような点に気づけるのが現車確認です。
決して安い買い物ではありませんので、店員さんに確認しながら隅から隅まで細かくチェックしていきましょう。
チェックポイントについては後程ご説明したいと思います。
また、値引き交渉や見積もり作成、納期のご相談などはこのステップで行いましょう。
かかる日数
現車を確認してからは即日~一週間以内に購入の可否を決定しましょう。
中古車販売店も商売ですので、他に購入希望者がいればそちらを優先してしまうからです。
購入者がすること
まずは車両の状態を入念に確認していきましょう。
特に確認したいチェックポイントは下記の通りです。
【現車確認表】
外装 | 修復歴がないこと。傷やへこみがないこと。ボンネット、フェンダー、バンパーにすき間や歪みがないこと。 |
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内装 | シートのへたり、汚れがないこと。ダッシュボードやドアトリム(※1)に劣化や傷がないこと。タバコや犬などの獣臭がしないか確認。ドアと窓枠のウェザーストリップ(※2)に切れや劣化がないこと。※1.2 |
電装系統 | ヘッドライト、テールランプ、エアコン、ドアウィンドウ、カーナビなど電装系がすべて正常に可動すること。 |
エンジン廻り | エンジンスターターが一発始動すること。エンジンからの異音(ガラガラ音)、ファンベルトからの異音(キュルキュル音)、がないこと。マフラーから黒煙や白煙が出ていないこと。 |
足廻り | 試乗の際にショックアブソーバー(※3)からの異音(コトコト音)がないこと。段差で過度に突き上げがないこと。※3 |
ブレーキ関係 | サイドブレーキを引いた状態で「D」レンジに入れて進まないこと。ブレーキに遊びがなく、ペダルを踏んだ瞬間に素早く車体が停止すること。(エアー噛みがないこと)※4 |
※1.ドアトリム・・・ドアの内張りのこと。
※2.ウェザーストリップ・・・車体の隙間から雨などが入らないように装着する帯状のシール部品のこと。
※3.ショックアブソーバー・・・路面の段差などから発生する振動を減衰する装置。いわゆるサスペンションの一部で、コイル状のスプリングと合わせて構成されています。
※4.エアー噛み・・・ブレーキフルード内にエアー(空気)が入ってしまうと、ブレーキペダルを踏んだ際に瞬時にブレーキが効かなくなる。
車両の状態を確認し、購入の意思が強い場合は値引きが可能か交渉してみましょう。
その際、「この車がどうしても欲しい」「今すぐにでも欲しい」という購入意思が強ければ強いほどサービスしてくれる可能性が上がります。
注意点
車両のチェックは必ず妥協せずに行いましょう。
特に購入後の保証がなかったり、保証期間が短いケースではより慎重に品定めしておく必要があります。
保証期間が1年以上あれば、不意の早期不良にもすぐに対応してもらえるので安心です。
また、価格などの条件交渉はあまりしつこく交渉しないことがポイントです。
お店側に一度嫌な顔をされてしまうと、登録の手続きを後回しにされたり、納車前の点検整備を必要最低限の状態で引き渡されたりしてしまいます。
つまり乗り始めたらすぐにメンテナンスが必要となる可能性もありますので無理な交渉は避けましょう。
STEP4: 購入手続き
作成してもらった見積もりに納得がいけば、晴れて購入の手続きに進むことができます。
ここのステップでは契約に関わる重要な書類のやり取りを行いますので、慎重に進めていく必要があります。
スムーズな契約を行うためにも、事前に準備可能な書類は用意しておきましょう。
かかる日数
購入の手続きと、次のステップのローン契約や保険の手続きは同時進行で進めていきましょう。
特に取得に時間が掛かってしまう車庫証明は、自分で取得パターンと販売店に委託する場合とで日数が前後します。
概ね購入の手続きは平日の中5日ほどを想定しておきましょう。
購入者がすること
スムーズな購入手続きを行うため、下記の必要書類を準備しておきましょう。
- 印鑑証明書
- 実印
- 車庫証明(自分で取得する場合)
- 住民票(軽自動車の場合)
注意点
書類を準備するにあたり、実印がない場合は印鑑登録を行うところから始める必要が出てきます。
また、駐車場がない場合は車を保管するためのスペースを車庫証明取得前に準備しなければならないので、忘れずに確保しておきましょう。
STEP5:ローン契約・保険各種の手続き
最後に支払い方法と任意保険の加入についてご説明していきたいと思います。
まず初めに支払い方法について下記の方法が考えられます。
【支払い方法】
- 現金一括払い
- ローンでの支払い
現金の場合は問題ありませんが、ローンでの支払いの場合は審査が必要になってきます。
アルバイトやパート、勤続年数が短い場合はローンの審査が通らないことがあるので要注意です。
続いては保険についてご説明したいと思います。
「自賠責保険(強制加入)があるから問題ないのでは?」とお考えの方が少なくないのではないでしょうか?
万が一交通事故を起こしてしまい、被害者に重度の障害や、死亡事故を起こしてしまった場合は自賠責保険だけでは到底まかないきれません。
車を運転するということは、「数千万円規模の賠償責任を負ってしまう可能性がある」という認識を持ち、任意保険の加入を強くおすすめしたいと思います。
かかる日数
通常の自動車ローン審査であれば、2~3日もあれば結果がでてきます。
借入金額や年収によっては多少前後するということを頭に入れておきましょう。
任意保険の加入までの日数については後程詳しくご説明いたします。
条件によっては即日または翌日からの保険適用となります。
購入者がすること
【ローン会社】
中古車を分割払いで支払う場合は、ローン会社を事前に決めておく必要があります。
一口に自動車ローンと言っても、「銀行」「信販会社」「損害保険会社」または販売店独自のローンなどもあります。
販売員に促されるままローンを組んでしまう方が少なくありませんが、金利の部分で大きく損をしてしまう可能性があります。
まずは見積もり出してもらい、他の金融機関との比較を行いましょう。
審査基準は厳しくなりますが、なるべく金利の安い銀行系の自動車ローンを選ぶことで総支払額を抑えることができます。
【おすすめ金融機関】
損保ジャパン日本興亜 | 1.9~2.85%(固定金利) |
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三菱UFJ銀行 | 2.975%(変動金利) |
ろうきん | 各地域によって異なる |
JAバンク | 各地域によって異なる |
団体会員の構成員や生協会員であれば、ろうきんやJAで金利優遇を受けることができますので、うまく活用していきましょう。
【任意保険】
納車日までに任意保険の契約を済ませておく必要がありますので、購入の手続きが済んだら速やかに必要書類を手元に用意しておきましょう。
直前で慌ただしくならないよう、補償内容などもしっかりと理解しておくと良いでしょう。
保険会社といっても多岐に渡りますので、初めて車を購入する方におすすめしたい保険会社を下記にご紹介いたします。
【おすすめ保険会社】
SBI損害保険株式会社 | コストパフォーマンスに優れた保険会社で、初めての車購入であまり保険料に負担を掛けたくない方におすすめです。 公式HP:SBI損保の公式サイト | 自動車保険(任意保険)・がん保険・火災保険 |
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イーデザイン損保 | 東京海上グループの安定基盤で事故対応能力に定評があります。大手企業の安心感を求める方におすすめとなります。 公式HP:自動車保険のイーデザイン損保|ネット申し込みで最大11,000円割引 |
アクサ損害保険株式会社 | ご自身のライフスタイルに合わせた保険料を設定できるため、運転経験の少ない若年層におすすめします。 公式HP:【アクサダイレクトの自動車保険】ネット割引最大20,000円 分割払いも対応 |
注意点
【ローン会社】
どこのローン会社であっても、「現在進行形で借り入れがある」「過去に支払いの遅延がある」などの場合では借り入れに不利に動くことがあります。
信用情報機関が過去の金銭にまつわる負の情報を見て判断しますので、その場合は頭金を充当してローンの支払額を抑える必要がでてきます。
ローン審査前に今一度、「現在の借り入れ状況」「過去の支払い状況(携帯電話なども含む)」を確認しておきましょう。
【任意保険】
代理店型で加入の手続きを行う場合、担当者によっては不必要な補償内容を付帯してくる場合もあります。
分かりづらい内容であれば何度も質問をして、無駄な保険料を払わないように気を付けましょう。
通販型の場合はインターネットを通じて簡単に契約ができるメリットがありますが、補償内容をよく理解していないといざという時に使い物にならない可能性がありますので注意しましょう。
必要書類
【ローン会社】
ローンを審査する上で、ご自身の身分を証明する書類が必要になります。
また、支払い能力があることも証明する必要がありますので、下記の書類を準備しておきましょう。
- 自動車免許証、健康保険証、住民票などの本人確認書類
- 納税証明書、源泉徴収票などの収入額を証明する公的証明書
【任意保険】
任意保険加入の際に下記の車両データが必要になります。
- 型式
- 車名
- 登録番号(ナンバープレートの番号)
- 所有者名
- 使用者名
- 車台番号
- 初年度登録年月日
そのため、車検証のコピーもしくは売買契約書を用意しましょう。
ここから、実際にローンで中古車を購入する際の注意点を解説していきたいと思います。
コラム:中古車をローンで購入するときの注意点とは?
中古車に限らず、車をローンで購入する上での注意点は
- 頭金
- 金利
- 支払い回数
の3つと言えるでしょう。
ローンは言い換えれば「お金の前借」です。
手元資金がない場合、一般的にはローンを利用して車を購入します。
前借をする代わりに、支払い回数に応じて月々の支払いに利息を乗せて支払っていくのです。
当然支払い回数が多ければ多いほど利息は増えていきますので、総支払金額も上がってきます。
これだけ聞くと「ローンは総支払額が上がるから嫌だな・・・」と思うかもしれませんが、真新しい数百万もする車をすぐに手に入れるメリットがあるのが、ローンでの購入なのです。
全額を一括で支払うことは難しいかもしれませんが、頭金を用意しておくことで月々の支払額、または支払い回数を抑えることができます。
金利が高くても期間が短ければそれほど影響ありません。
つまり、下記の状況を目指しましょう。
- 頭金:より多く準備しましょう。頭金が多いほど支払う期間を減らせ余分な利息も減らせます。
- 金利:より低い金融機関を選びましょう。
- 支払回数:支払回数は短くしましょう。長くなるほど利息を余分に払うことになります。
この3つを配慮してローンを組めば欲しい車を何年も我慢することなく購入することができます。
最後に中古車をローンで購入する場合は、車の状態と販売価格のバランスをよく考慮しましょう。
例えば10万kmで200万もする車を60回払い(5年)で購入することは現実的ではありません。
60回払い(5年)が終わるまでに故障や修理費が掛かることが容易に想定されるからです。
ご自身の支払い能力と車両の程度をよく吟味し、ローンでの購入を検討しましょう。
続いては納車まで掛かる日数について解説していきます。
納車までの平均日数は1〜2週間
普通車の場合、商談などの交渉期間を除き、基本的には1~2週間で納車まで完了します。
ローンでの購入の場合、契約の前に審査を行っておくことでスムーズに契約を進めることができます。
理解しやすいよう、中古車が納車されるまでの流れを図解で説明していきたいと思います。
例外として、軽自動車は車庫証明が不要な地域もありますので、その場合は納車までの日数が早まるケースがあります。
【必要日数表】
ローン審査 | 即日~1週間 |
---|---|
書類準備 | 1週間弱(車庫証明) |
登録 | 1日 |
点検・整備 | 即日~1週間(整備内容によっては部品などが取り寄せとなる) |
早く納車される条件は4つ
欲しい車が決まったら、少しでも早く手に入れたいものですよね。
中古車の状態や購入場所で納車の日数は変わってきますので、納車が早くなる条件を下記にご紹介したいと思います。
条件1:車検が残っている
購入する中古車に車検が残っていれば納車の日数が一気に縮まります。
車検が切れていると、車検を通すための点検整備や、交換部品が発生した際に取り寄せる時間が必要になってきます。
また、在庫として店頭に並んでいる車は普段走行していないことあり、消耗品の交換が必要になるケースが少なくありません。
おすすめしたい条件は、試乗車や代車として定期的に整備しながら使用されている車両となります。
展示のみの車と違い、点検に要する時間が即日で済むケースがほとんどです。
条件2:軽自動車である
軽自動車であれば車庫証明が不要な地域もありますので、その場合は納車までの日数が短くなります。
通常、普通車であれば保管場所を管轄する警察署で車庫証明の手続きを行いますので、発行までの1週間弱を短縮することができるのです。
条件3:販売店と納車場所が近い
欲しい車がすべて近所にある訳とは限りません。
北は北海道、南は九州沖縄と、全国各地に中古車販売店は存在します。
お目当ての車が遠方にある場合は「現車の確認」「手続き」「車両の運搬or自走」と、納車場所から遠ければ遠いほど必要とする日数が長くなります。
販売店と納車場所(自宅)が近ければそれだけ早く納車することができるのです。
条件4:事前に書類を準備している
事前に準備できる書類はいつでも提出できるように用意しておきましょう。
特に役所で取得しておく必要がある印鑑証明は、印鑑の登録がお済でない場合は事前に準備しておきましょう。
車庫証明に関しては、登録する車両データ(車体番号など)が必要になってきますので、契約中に発行手続きを進めてよいか販売店に相談しておきましょう。
条件5:閑散期を狙って購入する
車が一番売れる決算期の3月、9月を避けて購入することで納車手続きの混雑を避けることができます。
販売店が繁盛している時期は納車待ちの台数も多く、それだけ納車や点検整備が先延ばしされてしまう可能性があるからです。
続いては納車が遅くなるケースをご紹介いたします。
納車が遅くなる条件は5つ
概ね納車が早くなる条件の裏返しとなりますが、納車が遅くなってしまう条件は下記の通りとなります。
- 条件1:車検が切れている
- 条件2:軽自動車ではなく普通車である
- 条件3:購入場所が自宅から遠い
- 条件4:書類の準備が不十分
- 条件5:繁忙期に購入する
条件がそろえば最短3~4日で納車!ただし・・・
早く納車する条件をご紹介した通り、3~4日での納車は不可能ではありません。
軽自動車で条件が揃えば即日納車も可能かもしれません。
ただし、車両がベストの状態で納車してもらうことを考えると、あまりおすすめはできません。
納車の期間短縮はあくまで「車両の状態」と「納車場所」に依存します。
中古車を安心して乗れる状態まで整備してもらうことを考えると、販売店をせかすような納車期間の短縮は得策とは言えません。
「1日でも早く納車して欲しい!」という気持ちはとても理解できますが、目に見えない手抜き整備(油脂類の無交換、ブレーキ廻り・下廻りの点検をしないなど)の可能性が捨てきれませんので、焦らず気長に待つことを強くおすすめします。
続いては中古車購入と併せて行いたい、自動車保険の加入について解説していきます。
コラム:自動車保険の加入は最短で当日からも!
車を運転する上で欠かせないのが自動車保険です。
自動車事故件数は年々減っているとは言え、いざという時のためにも自動車保険は必ず加入しておきましょう。
いざ中古車を購入したとしても「自動車保険を加入するための日数はどのくらい掛かるのだろう?」という疑問が出てきます。
まずご説明しておきたいのが、保険の種類は大きく分けて
- 通販型
- 代理店型
の2種類となります。通販型であればインターネット上で機械的に補償内容など契約を進めていくことができますので、「申込日の翌日0時から」適用することができます。
一方で、代理店型であれば担当の営業マンと補償内容を相談しながら進めていくことができますので、必要書類さえそろっていれば最短で即日加入も可能となります。
【自動車保険】加入までの所要日数
代理店型 | 最短で当日も可能 |
---|---|
通販型 | 最短で翌日0時以降 |
【自動車保険に必要な書類】
自動車保険に必要な書類は下記となります。
急いでいるかたは事前に準備を進めましょう。
- 車検証
- 運転免許証
- 印鑑
引き続き自動車保険の契約開始日についてご説明していきたいと思います。
自動車保険の契約を新規または追加するときの日数
自動車保険を新規で契約する場合や、保険内容の変更や追加をする場合でも、上記の解説と同じように
- 代理店型では最短で当日
- 通販型であれば翌日
からの利用開始が可能です。
ただし、車検証などの必要書類が手元にあることが大前提ということは忘れずに認識しておきましょう。
続いてはお車の買い替えする場合の自動車保険の加入についてご説明いたします。
買い替えをするときの自動車保険の契約にかかる日数
中古車購入に伴い、車両の買い替えであれば自動車保険の「車両入替」も必要となってきます。
変更方法は保険会社へ電話やインターネットを通じて手続きを行うことができます。
納車日が確定した地点で車検証の車両データを元に変更手続きを進めておきましょう。
事前に手続きを済ませておくことで、納車日当日から安心して運転することができます。
保険適用車両の変更手続きは、遅くとも一ヵ月以内に済ませておきましょう。
続いては中古車の納車日について、今一度おさらいしておきたいと思います。
基本的には納車を早くする方法はなし!と心得ておこう
先ほども納車日を短縮する方法について触れましたが、現実問題「ないことはない」というレベルで認識しておくと良いでしょう。
中古車販売店も売ってなんぼな世界ですから、基本的には最短納期で話を進めてきます。
契約満了まで販売店の利益にはなりませんので、「早く売りたい」ことが大前提といっても過言ではありません。
納車までの点検整備に手抜き作業がないよう、販売店のスケジューリングにしたがって契約を進めていきましょう。
ここからは中古車をスムーズに購入するためのアドバイスをご紹介いたします。
中古車をスムーズに購入するための7個のコツ
欲しい車をスムーズに購入するためには、入念な下調べと準備が大切です。
「お目当ての車はあったけど、準備不足で他の人に買われてしまった・・・」などよく聞く話です。
中古車は新車と違い、
- 欲しい車のカラー
- グレード
- オプション
- 車の状態
など、様々な条件の車が流通しています。
ご自身の予算が青天井ではない限り、なかなか条件に合致した車に出会うことは簡単ではありません。
これからご紹介する7つのコツを参考にしていただき、いつでも購入できる状態にしておきましょう。
コツ1:予算を決めておく
中古車を購入するにあたり、予算を決めておくことは最優先事項と言えます。
欲しい車はあるのに手元資金がなかったり、身の丈に合わない高級車を検討してしまっては、ローンの審査が通らないなど購入時に困ってしまいます。
同じ車種でも走行距離や車両の状態で価格は大きく変わってきます。
現実的に支払い可能な範囲の中で購入費用を決めておきましょう。
コツ2:メーカー・車種・ボディータイプを決めておく
「この車が欲しい」と車種が決まっている方は問題ありませんが、「ファミリーカーが欲しい」「週末はアウトドアを楽しみたい」など欲しい車が漠然としている方は、ある程度的を絞っておくとスムーズに車探しを行うことができます。
子育て世代の5人家族が使用する場合は、7人乗りのミニバンですとか、4人家族でアウトドアが趣味ということであれば5人乗りのSUVをチョイスするなど、車に何を求めるか棚卸ししておきましょう。
コツ3:年式・走行距離・オプションなどのこだわりを決めておく
コツ1で簡単に触れましたが、中古車の価格は「年式」「走行距離」「オプションの有無」で価格は大きく変動します。
新車の状態に近ければ近いほど高くなってきますので、ご自身の予算と相談しながら年式や走行距離とのバランスを判断していきましょう。
「どうしてもフルオプションが良い」など、こだわりを譲れない場合には、少し走行距離が多いものを選ばざるを得ないと言えるでしょう。
コツ4:資金の調達先を決めておく
予算の部分と似たような内容ですが、車を購入する上で資金というのはとても重要なポイントです。
一般的には「貯金をする」「ローンで購入する」の二択となりますが、学生の場合は「親に借りるor買ってもらう」などが想定されます。
貯金する場合はすぐに購入できる金額となりにくいので、頭金を用意してローンを組むケースが一般的と言えます。
コツ5:印鑑証明書を用意しておく
中古車を購入する際も、お住いの市区町村で登録を行った印鑑証明書が必要となります。
購入条件によって異なりますが、2通用意しておくと良いでしょう。
まだ登録がお済でない方は、お近くの役場窓口で登録したい印鑑と身分証明書を持参の上、申請を行いましょう。
ただし、軽自動車や車の所有者が自分以外(ローン会社など)の場合は、印鑑証明書が不要となります。
原則、印鑑証明書に期限はありませんが、販売店によっては「発行から3ヵ月以内のもの」など指定がありますので確認しておきましょう。
【印鑑証明書必要枚数】(下取り車なし)
現金で購入する場合 | 1通 | 「新規登録用」 |
---|---|---|
ローンで購入する場合 | なし | 信販会社に確認しておきましょう。※ |
【印鑑証明書必要枚数】(下取り車あり)
現金で購入する場合 | 3通 | 「新規登録用」「名義変更用」「自動車税の還付譲渡用」 |
---|---|---|
ローンで購入する場合 | 2通 | 「名義変更用」「自動車税の還付譲渡用」 |
※自賠責保険の解約用に1通追加で必要になるケースがあります。販売店に確認しておきましょう。
コツ6:駐車場を用意しておく
車を購入するということは、当然車を停めておく駐車場が必要になってきます。
先ほどご説明した車庫証明の発行にも関わってきますので、事前に駐車場の確保を行っておきましょう。
駐車場の要件については下記の3点に注意をしましょう。
【駐車場の要件】
- 保管場所の要件としては、本拠の位置(自宅)から直線距離で2km以内と定められています。
- 道路から支障なく出入りができること。車体全体を収容できるスペースであること。
- 保管場所を使用する権限があること。(※賃貸の方は管理会社に相談しましょう)
コツ7:頭金・印鑑を準備していく
予算、資金調達の部分でも触れましたが、中古車購入を円滑に進めるうえでも「頭金」は重要な意味を持ちます。
ローンで購入する際に審査が通りやすかったり、月々の返済額を抑えることができます。
返済期間が短ければ短いほど、支払う利息の負担が減る効果があるのです。
また、先ほどの印鑑証明書に登録している「実印」も必要となりますので、事前に準備しておきましょう。
普段使用しない印鑑ですので、紛失などしているケースが多いので注意が必要です。
まとめ
今回の記事では、中古車購入に関わる全体的な流れを詳しくご説明してきました。
新車とは違い、車の条件や状態は様々で、この世にまったく同じものがないと言えるのが中古車です。
そんな多岐に渡る選択肢の中から、自分自身にあった車に出会えたときの感動は中古車探しならではと言えるのではないでしょうか。
記事全体を通して中古車購入に必要な知識や手続き、必要書類などが理解いただけたかと思います。
是非ともあなたに最適な1台を見つけて、最高のカーライフをお過ごし下さい。
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