本記事では、AnkerMake M5というANKER社の3Dプリンターのホットエンドを交換方法を記録として残します。
ホットエンドの交換の必要性や交換の方法などを知りたい方はぜひご覧ください。
3Dプリンターのホットエンドとは
3Dプリンターのホットエンドとはフィラメントを熱で融解させる部品を指します。
Ankerの場合は下の写真ような部品を指し、赤色の端子で熱となる電力を取り込み、シリコンのカバーやシリコンのパイプで断熱しています。
ホットエンドの交換の効果
ホットエンドを交換することで、印刷品質の向上が見込めます。
従来と同じ設定にもかかわらず、印刷の再現性がない場合は交換を検討しても良いでしょう。
筆者の場合は、1500時間ほど印刷する中で、ホットエンドが劣化して下記のような現象が発生していました。
- ノズルを交換しても印刷品質が安定しない
- 印刷に「浮き」が発生する
- 印刷にダマのようなものが発生する
- フィラメントをロードしてもノズルから出る太さが細い
ノズル温度などを頻繁に行い調整が必要な場合はホットエンドを疑っても良いでしょう。
交換することで、これらの現象がすべて解決され購入直後のような高品質な印刷品質になりました。
(筆者の場合は、4ヶ月ほど前から不安定さに悩んでおり、原因を知っていれば即座に交換をしたいと感じました。)
ホットエンドの交換方法
ホットエンドの交換方法は、ホットエンド周辺のカバーと端子を外し交換するだけです。
普段のメンテナンスと比べると奥まった場所を触るため手間ですが1時間から1.5時間ほどで完了するでしょう。
AnkerMake M5が公式に公開しているホットエンドの交換方法は下記となります。
古くなったホットエンドの事例
最後に、古くなったホットエンドを紹介します。
ホットエンドは普段目にしませんが、消耗品の一部だと深く感じ、今後計画的に変えていこうと感じました。
手前が新品、奥が交換対象のホットエンドです。
左側が取り外したホットエンドです。右側が新品のホットエンドです。
左側のホットエンドの緑色のシリコンカバーは固着し、シリコンの柔軟性もなくなっており破れてしまいました。
ノズルを取り付けるネジ山が潰れており、物理的にも寿命だったことが分かります。
フィラメントを通すシリコン製のパイプです。
ホットエンドに近い部分で劣化しており、内部でつまりの原因になっていた可能性があります。
まとめ
ホットエンドは消耗品であることがよく分かりました。
交換することで、不要な調整を避けつつ良い印刷品質を保てるため、計画的な交換をしていきましょう。