SEの転職で有利になる資格は何か?面接官の注目ポイントを紹介

  • PR
  • 記事

本記事ではSEの転職にあたり有利な資格を紹介していきます。

ただし、SEの業務においては実践力を重視する傾向にあり資格はその裏付け程度であることが実態です。

そのため中途採用におけるSEの転職において資格の有無で大きく有利になることはありません。

一方で新卒や第二新卒、未経験からSEを目指す方ににおいては知識はもちろん意欲の強さのアピールとなります。

採用担当者に効果的な資格を紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください。

SEの転職で資格が有利になるケースは少ない

SEの業務において独占業務となるような資格はなく、無資格でもスキルさえあれば滞りなく仕事ができます。

そのため、SEの転職において資格が直接の評価につながることは少なく、プログラミング等のスキルや設計、プロジェクトマネジメント等の経験が重視される傾向です。

もちろん、資格は無いよりも有る方が有利ですが、劇的に評価が変わることが少ないということです。

資格は書類選考のときにチラッと見る程度で、「スキルを知るための補助資料」のレベルです。

SEの経歴が3年未満の若手の場合には、資格を保有していることで安心材料となるケースもあります。

筆者も10個程度資格がありますが、転職時に有利に働いたことはありませんでした。

さらにWeb系のメガベンチャーで働いており100人以上の面接官も務めましたが「資格で内定を出した」ということは一度もありません。

SEは顧客折衝やプロジェクト進行も求められるため人間力も評価されるためです。

このようにSEの転職においては資格が大きく有利になることはありません。

SEが資格取得して有利になるケース

SEの転職において資格を持つ意味は次の2つです。

  • 継続して勉強するクセがあることが分かる
  • 一定の知識またはスキルが保証されていることが分かる

このポイントが有利になるケースを以降で具体的に紹介していきまうs。

新卒・第二新卒・未経験者がSE転職をするケース

新卒や第二新卒、未経験者が資格を持っていると他の転職者と比べて目立ちます。

同じような学歴・志望理由・技術力の中で、資格があると「その人を選ぶ理由」になります。

「転職」では資格は不要ですが、「就活」なら資格は有利です。取れるなら取りましょう!

SIer業界なら資格取得に向けた努力体験を伝えることで、アピールとすることもできます。

ただし、この場合においても実力(プログラミングスキル)が評価されます。

資格取得の時間があるならプログラミングスキルを身につけることも検討してみてください。

プログラミングは独学よりも教えてもらう方が学習効率が高くおすすめです。

IT派遣のケース

派遣の採用では基本的には端的に記載されたスキルや経験で判断するしかありません。

派遣社員の面接は禁止されているため、資格などの情報があると採用しやすくなります。

派遣の方は積極的な資格の取得もおすすめです。

面接官が教える転職に有利な資格3選と取得方法

面接経験から気になった資格を紹介していきます。選定ポイントは下記となっています。

  • 初心者SE〜中級SEの方が対象
  • ベンダー資格は時間とともに資格の価値が弱まるため国家資格を重要視
  • 資格の取得のしやすさ(必要な前提知識・スキルや難易度を考慮)
  • SIerへの転職

今回紹介する資格は

  • 絶対に必須!基本情報技術者試験
  • プログラミング力に安心感!Oracle Certified Java Programmer
  • 設計にも安心感!応用情報技術者試験
  • 期待度があがる!データベーススペシャリスト試験
  • 頼れる存在!システムアーキテクト試験

です。

難易度(レベル)順で紹介していますので上から順番に取得していき転職を有利にしましょう。

コラム:国家資格以外のベンダー資格には要注意!

企業が運営している資格、いわゆる「ベンダー資格」の取得には要注意です。

なぜなら、

  • バージョンが古くなり数年経つと役に立たない
  • 試験の受験代が高い
  • 資格に期限がある

というデメリットがあるからですl

Oracle社が運営する資格はDatabaseやJavaのバージョンがどんどん新しくなり、3年も経つと取得した意味がなくなってきます。

また、資格を取得するには1万円以上の試験を複数合格してやっと得られるものもあります。

上位の資格となると「2年間」などの資格の有効期間まであります。

このような理由から転職目的にベンダー資格を取得するのは避けましょう。

一方で国家資格は難易度・認知度が高いため、一度資格を取得してしまえば資格取得者としてたち振る舞えます。

以降では、このようなことを含めておすすめの資格を紹介していきます。

「すべてむつかしそう!」と思ったら「基本情報技術者試験」だけは合格しましょう。

おすすめ資格1:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はSEなら絶対に持っておきたい資格です。

3年以上のSE経験があるなら必ず取得しましょう。

会社や面接官によっては「なぜ持っていないの?」と思われることもあります。

3ヶ月から6ヶ月で取得できる資格です。

過去の出題傾向をおさえることで簡単に合格できます。

春と秋に試験がありますのでぜひチャレンジしましょう。

>基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~|独立行政法人情報処理推進機構

おすすめ資格3:応用情報技術者試験

参考書を読んだレベルでは合格しにくい「応用情報技術者試験」はSEのベテランの証となります。

かんたんには取得できない分、面接官も一定のスキルの理解をしてもらえるでしょう。

試験は春と秋にあり、5,000円程度で受けられます。

>応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~|独立行政法人情報処理推進機構

合格のコツはやはり過去問です。

特に午後の問題は特定の分野が数回に1度入れ替わりながらでるため、予測した上でその分野を徹底的に勉強する必要があります。

午前の問題は基礎を理解していれば基本情報技術者試験のテキストでも十分に通用します。

おすすめ資格4:データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は国家資格で、データベースの設計から実装までのスキルを問う資格です。

システムにおいてデータの持ち方は直接、保守・メンテナンス性・拡張性に影響するためSEには必須の技術力となります。

一方でデータベースに向き合って技術を習得している方は少ないため、この資格を持つことであなたの市場価値とスキルの説得力が増すでしょう。

>データベーススペシャリスト試験(DB) ~ ビッグデータ時代に求められる、データ志向の担い手 ~|独立行政法人情報処理推進機構

試験は1日で行われますが、科目は4つに分かれます。

  • 午前1
  • 午前2
  • 午後1
  • 午後2

午前は基本情報や応用情報の基礎がしっかり理解できていれば特に難しくありません。

問題は午後1、午後2です。

こちらはテキスト中心の勉強ではクリアしにくいため、実際の業務スキルがないと厳しいでしょう。

逆にとらえると、日々データベースの設計・実装をしている方はさほど苦労することなく取ることもできるでしょう。

午後1、午後2の対策はひたすら過去問を解くことになります。

頼れる存在!システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、SEの総合的な技術力が試される資格です。

ある程度のシステム構築経験がないと取得が厳しいでしょう。

一方でこの資格の価値を理解している人も少ないのが事実。

面接官がこの資格を持っていることに対して価値を感じない人もいるでしょう。

私の考えでは、技術を理解できない会社は短期的な売上・利益を追う短絡的な企業だと考えています。

この資格を評価しない会社には採用されないほうが良いですし行かないほうが良いと思います。

応募者側もしっかりと企業を吟味しましょう。

>システムアーキテクト試験(SA) ~ 業務とITのグランドデザイナー ~|独立行政法人情報処理推進機構

より有利に転職を進めるためのアドバイス

これまで、転職に有利な資格を紹介してきましたが、転職において資格とは「スキルを知るための補助資料」です。

もし、転職を目的として資格を考えているのであればおすすめの方法があります。

それは、「プロのアドバイスをもらう」という方法です。

特に転職エージェントに相談してみてください。

相談する内容は

  • 「現在、年収いくらぐらいのオファーをいただけそうか?」
  • 「年収を上げるために必要なスキルや経験はなにか?」

の2つだけです。

そうすると、年収を上げるために必要なスキルや経験を教えてもらえます。

そのスキルや経験を身につけられる求人を紹介してもらうのです。

これを繰り返して年収を短期的に上げている人もいます。

この場合、ITに特化した転職エージェントに相談しましょう。

おすすめはマイナビIT AGENTレバテックキャリアです。

複数の方にアドバイスをもらうことがおすすめです。

>マイナビIT AGENTに相談する

まとめ

本記事では、SEの転職に資格は有利か?という疑問に対して、「スキルを知るための補助資料」にすぎないと紹介しました。

「資格がない=技術の習得する習慣がない」と捉えられることがあるため、面接官から見ておすすめな資格をピックアップしました。

時間もお金も投資して取得する資格ですので、ぜひ価値のある資格の取得を検討しましょう。

PAGE TOP