文系未経験の方であってもSEになれます。
なぜなら大手SIerでは新卒採用の大半が文系の傾向があるからです。
また、文系からSEになる場合、以下のような強みもあります。
- 高いコミュニケーション力
- 高い文章力や読解力
この記事では、大手SIerとメガベンチャーでITエンジニアを経験してきた筆者が、その経験をもとに文系がSEになれる根拠とSEへの転職方法を紹介していきます。
SEに向いていない人の特徴や、必要なスキルについても触れていますので、文系でSEを目指す人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
文系でもSEになれる!
文系・未経験であってもSEにはなれます。
SEと聞くとついバリバリ理系なイメージを持つ人も多いと思います。
しかし、実はSEの文系・理系の比率はそこまでかけ離れたものではありません。
「IT人材白書2020」を見ると、約1/3(36%)が文系となっています。
つまり、3人に1人は文系です。
参考:「IT人材白書2020」|独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
私が入社した大手SIerでは理系よりも文系の人数のほうが多かったです。
実際に働いて見るとSEという職種は、開発力以外のコミュニケーション力も強く求められることがわかります。
さて具体的にSEとはどんな仕事なのでしょう。
次で紹介します。
SE(システムエンジニア)とは?
SE(システムエンジニア)とは、簡単に説明すると会社・組織で必要になるコンピューターを利用して動作するシステムを設計・開発する仕事です。
クライアントから相談を受け、ニーズを分析し、問題を解決するためにシステムを企画、開発します。
その中で必要な予算や進捗の管理もSEの仕事となります。
基本的にシステムエンジニアは上流工程を担当し、実際にプログラミングを行うのがプログラマーとなります。
具体的には、SEの仕事内容は以下になります。
- 要求分析・要件定義
- システム設計(外部設計、内部設計、基本設計、詳細設計)
- 開発(プログラミング、製造)
- テスト
- 導入
- 保守・管理・QA対応
次は、企業が文系をSEとして採用する理由について解説します。
文系をSEとして採用する理由
上述した通り、文系で未経験でもSEに採用されるのは難しくありません。
理由として以下があります。
- 文系のコミュニケーション能力が高く評価されるから
- プログラミング学習のリソースが豊富だから
- 大手SIerを始め、男女関係なく採用機会があるから
文系のコミュニケーション能力が高く評価されるから
文系の人はコミュニケーション力が高い傾向にあります。
結果、お客様と仕様をすり合わせたり、プロジェクトを円滑に進行したりと大活躍します。
プログラミングをバリバリこなすSEもいますが、文系のコミュニケーション能力も高く評価されているのです。
実際、大手SIerでは新卒採用の大半が文系・未経験になる傾向があります。筆者の体感ではおそらく6〜7割くらいが文系です。
未経験者は5割ほどいます。
実は大手SIerは育成カリキュラムがしっかりしています。
そのため2ヶ月もあれば1年程度独学した人レベルになります。
そのため、変な解釈で劣等感を感じる必要はありません。積極的にSEに挑戦すべきです。
プログラミング学習のリソースが豊富だから
近年、オンラインで利用可能な多くのプログラミング学習リソースが充実しています。
これにより、文系の方でも自己学習を通じてプログラミングスキルを習得することでSEとして活躍することが可能です。
DMM WEBCAMP エンジニア転職のようなプログラミングスクールもでは、返金保証がついていたり、受講費用の補助金が出たりと文系未経験でも挑戦しやすい体制が整っています。
転職成功率も98.8%と高い水準を誇っているため、気になる方は一度相談してみるのがおすすめです。
大手SIerを始め、男女関係なく採用機会があるから
文系女性のSEも活躍の場が増えています。
大手SIerでは女性の比率は4割を超えており、一昔前と比べるとその比率は増加傾向にあるといえるでしょう。
SEというのはクライアントと接する機会も多い仕事です。
女性の方が男性よりも細かい気配りができ、場の雰囲気を和ませやすいイメージがあるのではないでしょうか。
私の周りにも女性SEは多く、リーダーシップをとってバリバリやっている人も何人も知っています。
むしろ、そこらへんの男性SEよりも優秀な方もたくさんいます。
「文系だから」「女性だから」という理由でSEを諦めるのは早いということです。
文系からSEになる際の強み
SEにはさまざまな業務がありますが、文系SEの強みを活かせる範囲は意外にも広いです。
業務内容から文系SEである強みを見ていきましょう。
高いコミュニケーション力
SEはコミュニケーション力が大切です。
SEのコミュニケーション力でプロジェクトの成否が決まると言ってもおかしくないくらい大切です。
- クライアントからの要求を上手く引き出す
- 先方の無理難題に対してもこちらが対応可能な範囲で適切な解決策を提案する
- 社内でのプロジェクト報告
- プログラマーや後輩、派遣社員のチームメンバーの進捗管理
など、これらは一例ですが実は手よりも口を使うことが多いのです。
コミュニケーション力がないと、上記の業務はほとんど上手くいきません。
厳しいようですが、上記の業務ができなければSEと呼ぶことはできないでしょう。
プログラミング力が高いSEもたくさんいますが、先に求められるのはコミュニケーション力なのです。
高い文章力・読解力
SEの仕事は意外にも文章力や読解力が必要とされる場面が多くあります。
SEの仕事は「システム開発」です。
しかし、この仕事には多くの業務が含まれています。
- 要求分析(SE)
- 要件定義(SE)
- 基本設計(SE)
- 詳細設計(SE)
- プログラミング(プログラマー)
- テスト(SE・プログラマー)
- 納品・導入(SE)
上記のように、全体の工程で「開発」に該当するのは1/3しかありません。
ほかの工程ではクライアントとの折衝やチームミーティング、ドキュメント作成がほとんどです。
よって、理系的な能力よりも文系の文章力や読解力を強みとして活かせるチャンスが多いということがわかります。
文系からSEになって後悔する理由
文系からSEになって後悔する理由としては以下の3つがあります。
- ロジカルな思考が求められる
- プログラミングを覚えるのが大変
- 残業が多い
それでは順に説明していきます。
ロジカルな思考が求められる
ロジカルな思考ができない人はSEとして仕事をするのは非常に難しいでしょう。
システムというのはいくつもの機能が複合的に組み合わさってできているものです。
- 「原因」と「結果」を論理的に思考して打開策を見つけて相手に説明する
- 問題が起きたときにどこが原因(バグ)が起きているのかを推測する
といった能力が求められます。
プログラミングを覚えるのが大変
SEとしてプログラミングを覚える気がない人は「まったく」使えません。
SEはプログラミングをすることは少ないですが、まったくしないわけではありません。
それに、クライアントやプログラマーと技術的な話をするときにプログラミングの知識がなければ仕事になりません。
また、中小企業であればプログラミングをするSEも多くなります。
大手ではプログラミング業務の比率は減りますが、プログラミングと無縁といった考えは大きな間違いです。
残業が多い
プロジェクトの進行次第ではどうしても残業が発生してしまうのがSEです。
プロジェクトが佳境を迎えている状態で、定時だからといって問答無用で帰宅する準備を始めるような人は周りから嫌われてしまうかもしれません。
もちろん、自分の仕事をきっちりこなして周りを黙らせるほどの実力を示せれば問題ありません。
しかし、ここらへんは会社の社風にもよるでしょう。
文系から未経験でSEになるために必要なスキルや方法
それではどうすれば文系・未経験がSEになることができるのかをチェックしましょう。
プログラミングスクールに通う
SEにとってプログラミングのスキル・知識があることは重要です。
そこで、プログラミングスクールに通って短期間でプログラミング能力を身につけるのがおすすめです。
プログラミングスクールはたくさんありますが、大体3ヶ月もあれば卒業することができるスクールが多いです。
ついこないだまで未経験だった人が3ヶ月もすればアプリケーションを構築できるレベルになります。
さらに、プログラミングスクールは卒業後の就職活動までサポートしてくれるところもあります。
提携している企業へ就職、大手に就職していく生徒も少なくありません。
なんと、期間内に就職に成功すれば受講料が無料になるスクールもあります。
ですので、しっかり勉強して就職先から内定を受けたいところですね。
おすすめはDMM WEBCAMP エンジニア転職です。
転職保証がついているためリスクなく受講することができます。
「基本情報技術者試験」を取得する
新卒であれば「基本情報技術者試験」を取得しておくとライバルと差をつけることができます。
「基本情報技術者試験」というのはSEの登竜門的な国家資格で、システム開発における知識を多角的に問われます。
SEになれば会社からとりあえず資格取得を推奨されるほどです。
しかし、実情として現役のSEでも取得者はそこまで多くありません。
だからこそ、新卒時点で基本情報技術者試験を取っていれば一目置かれることは間違いないでしょう。
特に新卒で就職活動する人は、基本情報技術者試験があるだけでかなり有利になります。
しかし、資格だけあれば良いかと言うとそうでもありませんのでご注意を!
文系から未経験でSEになるためにおすすめの転職エージェント
文系から未経験でSEになるためには転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは転職に関するプロ集団です。
- 仕事内容
- 社風
- 給料体系
- 待遇面
など、働きたい会社の希望する条件を伝えれば、最適な企業を無料で紹介してくれます。
転職というと自分で探さないといけないイメージがあるでしょう。
しかし、転職エージェントなら自分に合う企業がどんどん提案されますのでスムーズに転職活動が進められます。
また、面接対策や経歴書の添削など、1人では不安に感じる部分もサポートが充実しています。
ですので、初めての転職というかたでも安心して転職活動に励めるでしょう。
他にも、転職エージェントの中にはセミナーや就活フェアを開催しているところもあります。
よって、情報を集めたい人にもおすすめです。
ちなみに具体的な転職エージェントでおすすめはワークポートとハタラクティブです。
ワークポートは無料のプログラミングスクールが利用できる
ワークポートは総合転職エージェントですが、成り立ちはIT求人に特化した転職エージェントです。
そのため現在もIT求人には強く、未経験でもOKの求人を独自に保有しています。
実際、無料プログラミングスクールを運営しており2ヶ月程度勉強した人からIT求人が紹介されています。
ITを学べて未経験OKの求人を利用できる大手転職エージェントはワークポート意外にありません。
ですので、未経験からIT人材になりたい方は絶対に相談すべきエージェントとなります。
ワークポートの無料相談はこちら
ハタラクティブは転職に自信がない方におすすめ
ハタラクティブは未経験OKの求人を中心に取り扱っている転職支援サービスです。
「フリーター、ニートだったのでキャリアに自信がない」
といった方でも転職成功実績を多く出し、就職成功率は80%を超えます。
もちろんIT系の求人も多く保有し未経験OKです。
ただし、IT系求人は人気ですので早く相談することがおすすめです。
ハタラクティブの無料相談はこちら
27才以上はプログラミングスクールで実力をつけたほうが確実
27才以上の方はプログラミングスクールで即戦力となれるよう、プログラミングスキルを身につけましょう。
中途採用でも研修制度が充実している企業は残念ながら少ないです。
そのため、事前に自分である程度の知識・スキルは身につけておくべきでしょう。
さきほど説明したとおり、プログラミングスクールの中には就職活動を支援してくれるスクールも多いです。
スクールに通う理由は就職・転職となるでしょうから、就職・転職にコミットしたスクールがいいでしょう。
私のおすすめは転職保証があるDMM WEBCAMP エンジニア転職です。
学生であればインターンに参加してSE職を経験をしてみる
学生であればインターンに参加してSE職を経験してみることがおすすめです。
実際に業務をすることで仕事内容の理解やキャリアの理解が進みます。
就職後のイメージギャップが少ないと、早期離職のリスクが減るため企業側も安心して採用できます。
また就職側にとっても書類選考や面接において具体的な事例を伝えることができるため、採用担当者からの評価もグッと良くなるでしょう。
インターンについては下記サイトを参考にしてみると良いでしょう。
参考:エンジニア志望必見!エンジニアの長期インターンは未経験でもできるの?探し方も合わせて徹底解説!! | ココシロインターン
まとめ
文系・未経験でもSEになることはできます。
私がそうであるように、現役SEにもたくさんの文系・未経験SEが活躍しています。
正直言って、スキルさえ身につけてしまえば誰にでも活躍する場があるのがSEの魅力でもあります。
まずはSEに必要な能力にも挙げましたが「行動」することが大切です。
まずはプログラミングスクールや転職エージェントに登録し、自分と周囲の環境を動かしてください。
自ずと道は開かれるはずです。