未経験からプログラマーになることは可能です。
しかし、転職時の年齢や特性によっては未経験には厳しい場合があり注意が必要です。
例えば、20代や30代であれば採用される未経験であってもプログラマーとして採用される可能性は高いですが、40代や50代の方は厳しいと言わざるを得ません。
また、未経験の採用は企業にとってポテンシャル採用であるため、適正やグリット(やり抜く力、粘る力)、地頭の良さが選考でチェックされます。
他にも業界や企業規模によってもプログラマー未経験からの転職難易度が変わってきます。
本記事では未経験からプログラマーになる方法を紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
未経験からプログラマーを目指すなら研修がある企業がおすすめ
未経験からのプログラマー転職を目指すなら、研修制度が整っている企業がおすすめです。
独学よりも教えてもらう方がプログラミングを習得しやすいためです。
大手ほど研修制度が整っていますが、求人が非公開であることが多いのが難点です。
そのため、大手の求人が多いマイナビIT AGENTといった転職エージェントに登録し、紹介してもらえるようにしておきましょう。
スマホでもかんたんに登録でき、無料で利用ができるため興味がある方は早く登録しておくことがおすすめです。
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22歳からプログラミングを始め、大手SIerのSEに就職。その後、Webエンジニアとしてメガベンチャーへ転職。
現在は、独立しクラウドツールの開発・運営に従事。
目次
未経験からプログラマーになれるのか?
未経験であってもプログラマーになることは可能です。
なぜならITエンジニアの需要は高まる一方ですが人材が不足している(※1、※2)ため、意欲が高く勉強熱心であれば未経験であっても積極的に採用して育成しようとしている企業が多いためです。
※1:転職市場の求人倍率
※2:IT人材需給に関する調査
特にウォーターフォール開発で分業化が進んだSIerであれば、スキルが低い方でも担当しやすい仕事があり未経験でもプログラマーとして採用される可能性は十分にあります。
実際に、富士通やNECなどの大手SIerの新卒採用者の半数以上はプログラミング未経験者を採用し、新人研修で1ヶ月程度のプログラミング研修後に現場にで業務をこなしています。
このように企業によっては未経験からプログラミングを教育するスキームがあるくらいです。
ただし、教育の体制が整っているのは大手企業が多いため大手SIerの求人を多く掲載しているマイナビIT AGENTといったIT専門のエージェントに相談しないと見つけるのは困難でしょう。
未経験からプログラマーを目指す際の年代別難易度
未経験からプログラマーになれる年齢には制限があります。
例えば、20代の未経験からプログラマーにはなりやすい一方で、40代未経験者がプログラマーになることは厳しいと言えるでしょう。
若い人ほど吸収力が高い、教えやすい、指示しやすい、将来期待できるといった背景があるため、20代から30代くらいまでは未経験でもプログラマーになれる可能性があります。
一方で40代であれば違う職種を検討することをおすすめします。
20代で未経験からプログラマーになりたい方
未経験であっても20代であればプログラマーになることは十分に可能です。
筆者を含め、20代からプログラマーになった方は多くいます。
最近では人材不足から入社後の研修が整っている企業も増えています。
ITに強い転職エージェントに紹介してもらい、研修の充実さとキャリア形成のしやすさを軸に求人を探すと良いでしょう。
30代は未経験からプログラマーになりたい方は急ごう
30代であれば未経験からプログラマーになることは可能です。
ただし、20代と比べ難易度は段違いに高くなっていることを理解しておきましょう。
筆者も30代未経験からプログラマーになった方の事例は見ていますが、以下のような共通点がありました。
- IT技術に関する興味関心が強く
- 勉強熱心で
- 地頭が良い
仕事とプラベート問わず「プログラミングがおもしろい」という方はプログラマーを目指しても問題ないと思います。
一方で、受け身でプログラミングを覚えている方は苦戦するでしょう。
即戦力でない30代未経験者を企業が採用する理由は「今後の伸びしろ」を感じているからです。
本人の強い意思・継続的な行動・地頭がなければ30代から転職することは厳しいでしょう。
40代は未経験からプログラマーになれるのか?
40代から異職種であるプログラマーを検討している方は多くいます。
筆者も相談を受けますが、結論からお伝えすると40代は未経験からプログラマーになることは非常に厳しいです。
もちろん例外はあるでしょうが、一般的には正社員のプログラマーになることは「無理」と考えたほうが良いです。
現場で通用するプログラマーになるには経験者によるレクチャー・サポートが必要です。
40代の方にレクチャー・サポートするのであれば企業は20代や30代の方を育成するでしょう。
ただし、派遣の現場であれば受け入れてもらえる可能性はあります。
「派遣でもいいからプログラマーになりたい」と考える方であれば挑戦をしても良いでしょう。
派遣であっても最低限のプログラミングスキルは身につける必要があります。
独学は時間がかかってしまうためスクールに通い、少しでも早く習得をしましょう。
何歳まで未経験からプログラマーになれるのか?
何歳までが未経験からプログラマーになれるか決まりはありませんが経験上、「35歳がリミット」と考えましょう。
企業での年齢バランスが合わなくなったり、若手の方が素直で伸びしろがあったりと企業側の都合が出てきます。
もし「35歳以上だけどプログラマーに挑戦したい!」という方は、以下の手順であれば正社員のプログラマーを目指すことができるでしょう。
- プログラミングスクールでスキルを身につける
- エンジニア派遣で経歴を積み上げる
本当になりたいのであれば諦める必要はないでしょう。
求人選びは慎重に
未経験可の求人選びをする際には、土日出社の有無や夜勤、業務内容など慎重にチェックしましょう。
何年経ってもステップアップしづらい求人を選ぶとプログラマーになったとしても年収が上がりません。
企業の内部を詳しく知っているマイナビIT AGENTなどIT専門の転職エージェントに相談して、よりよい求人選びが重要です。
未経験からプログラマーを目指す方に求められるスキル
未経験からプログラマーを目指す方に求められるスキルは、プログラマーの適性はもちろん、入社後に急成長を感じられるの素質です。
プログラミングを楽しめる力や吸収力の高さ、継続力が挙げられます。
書類選考や面接ではこのような観点をチェックすることが多いため、給与の良さや安定性だけでプログラマーを選ぶ方は内定が出ない可能性も高くなります。
ここでは未経験からプログラマーを目指す方に求められるスキルを紹介していきます。
主体的にプログラミングの勉強をできる学習力
未経験からプログラマーになるには、主体的にプログラミングの勉強できる学習力が求められます。
プログラマーとして活躍するためには、膨大な量の知識や経験が必要です。
企業が作業に必要な知識や技術を提供するだけでは学習量は全く足りません。
主体的に学び、分からなければ先輩等に質問するなどの積極性がなければ未経験からプログラマーになることは厳しいでしょう。
プログラミングへ強い興味・関心を持ち、仕事とプライベートの境目がなく没頭して取り組める人ほどプログラマーとして活躍しやすいでしょう。
毎日、コツコツとプログラミングに打ち込み「思った通りに動いた」「自分でもできる」といった経験をすることで持続的に学習ができるようになるでしょう。
新しいことにチャレンジする力
新しいことにチャレンジすることもプログラマーには重要なスキルです。
IT業界では常に新しい技術や製品が発表されます。
情報をキャッチアップして自ら試す人ほどプログラマーとして活躍するケースを多く見ます。
論理的ば思考力
プログラマーは論理的な思考が必要となります。
システムの仕様やプログラミングでは、あいまいさがあると思わぬ動作となり不安定さや不具合、障害につながります。
論理的な思考力で、もれなく重複なくプログラミングをしていく必要があります。
論理的思考力は、プログラミングの現場で一定鍛えることも可能ですが、適性もあるように感じます。
不安な方は適性検査で事前にチェックをしておくと良いでしょう。
未経験からプログラマーになるには?
未経験からプログラマーになるには、完全未経験でなる方法とプログラミングを習得した後になる方法の2種類があります。
どちらが良いかは、本人の指向性や入社する企業、求めるキャリアによって大きく変わるため優劣をつけられるものではありません。
例えば、劣等がなく行動力がある方は未経験可のプログラマー採用の求人に応募すると良いでしょう。
業務を通してプログラミングを覚えることで、短期間で成長できる可能性があります。
一方でプログラミングを学んでからプログラマーになる方は学んだ知識や得たスキルが自信となり、就職活動・転職活動も有利に進められるでしょう。
入社後も期待され、少し難易度の高い業務をアサインされる可能性もあります。
ここでは、より具体的にプログラマーになる方法を順に紹介していきます。
IT専門の転職エージェントを活用する
冒頭でも解説したとおり、未経験であっても入社後の研修やOJT(仕事を通じた指導・訓練)といった制度が整っている企業に応募することでスムーズにプログラマーになることができるでしょう。
ただし、教育制度が整っているのは中堅企業や大手が中心です。
マイナビIT AGENTといったIT専門の転職エージェントに相談して、求人をピックアップしてもらうことで未経験からプログラマーへの転職がしやすくなるでしょう。
ただし求人票に掲載されていない情報も多くあるため、気になる方は早めに相談して情報を提供してもらうことが転職成功のコツとなります。
すぐに転職したくない場合も、情報収集だけでも利用できますので、未経験からITエンジニアを目指す方はぜひ相談してみてください。
転職を確約したプログラミングスクールに通う
卒業後のキャリアを保証してもらえるプログラミングスクールに通うことが一番リスクが少なくおすすめです。
例えば転職できなかったときに受講料を返金してもらえる転職保証付きのプログラミングスクールです。
特にDMM WEBCAMP エンジニア転職やテックキャンプ エンジニア転職がおすすめです。
どちらも受講人数に限りがあります。
無料カウンセングもあるため、興味ある方は早めに相談しておくことがおすすめです。
受講料がないという方は無料で受講が可能なプログラマカレッジもおすすめです。
興味がある方は受講枠をのチェックを今しておくことで選択肢も増えるでしょう。
未経験可の求人に応募する
一般に公開されている求人サイトから未経験でも応募可能な求人を探して申し込むのも「あり」です。
求人選びのポイントとしては入社後研修が充実している企業です。
1ヶ月以上の研修と先輩社員のサポートがある企業を選んでください。
プログラマーのキャリアと年収事例
次にプログラマーのキャリアと年収事例を紹介していきます。
プログラマーのキャリアはSEかスペシャリスト
プログラマーの仕事ができるようになると、以下のような仕事も徐々に任せられるようになります
- スケジュール管理などのマネジメント
- 設計や要件定義
- お客様とのやり取り
この仕事はプログラマーではなく、システムエンジニア(SE)のお仕事です。
おおよそ3年間くらいプログラマーをしていると上流のお仕事もできるようになってくるでしょう。
この際、上流のお仕事を任せてくれない企業があります。
その場合、技術力や実績があれば、転職は簡単ににできるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人はフリーランスとなって在宅で働くことも無理ではありません。
上流工程やマネジメントなど幅を広めるキャリアもあります。
一方で、スペシャリスト性を高めて市場価値を作るプログラマーもいます。
具体的には次のようなプログラマーです。
- CADや人工知能のような特殊なプログラミングスキルを保有している
- パッケージやアプリケーションなど製品そのものを開発している
- プログラミングを突き詰めて行く人
この件については、どちらが良い・悪いということではありません。
多様なキャリアがあると考えましょう。
プログラマーの年収は410万円
結論からお伝えすると、プログラマーの年収は410万円程度です。
月収34万円程度ですので、30歳程度の人なら十分な金額でしょう。
ちなみにSEは年収533万円(月収44万円)程度ですので、SEへキャリアアップを考えていくことがおすすめです。
プログラミングの独学は難しいのか
よくプログラミングをどうやって勉強すれば良いか聞かれます。
私は23歳のときに独学でプログラミングをはじめましたが正直、何度も挫折しかけました。
具体的に挫折しかけたポイントは次の点になります。
- 用語が分からない。「コンテキスト」「リテラル」「オブジェクト」みたいな哲学的な用語が並ぶため辞書でひいても意味が分かりませんでした。
- プログラミングする環境を用意するのが大変
- 壁にぶつかったときに試行錯誤で時間がかかりすぎる
このような経験から「わかりやすい本を買って勉強すればいいや」と考えている方は一度お気をつけください。
時間とお金をかければプログラマーになれる確率は確実に高くなります。
わたしだったら絶対にスクールに通います。
プログラマーは苦労してでも挑戦しがいのある職種です。
中途半端にはじめてなんとなく挫折することだけは避けます。
研修がある企業がおすすめ
未経験からのプログラマー転職を目指すなら、研修制度が整っている企業がおすすめです。
独学よりも教えてもらう方がプログラミングを習得しやすいためです。
大手ほど研修制度が整っていますが、求人が非公開であることが多いのが難点です。
そのため、大手の求人が多いマイナビIT AGENTといった転職エージェントに登録し、紹介してもらえるようにしておきましょう。
スマホでもかんたんに登録でき、無料で利用ができるため興味がある方は早く登録しておくことがおすすめです。
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プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事内容はシステム開発プロジェクトにおけるプログラミングとそのテストです。
設計書やコーディングの指示書に従ってプログラミングを実施し、動作検証としてテストを行います。
意外にもテストの時間は長く、プログラミングと同じくらいの時間を費やす場合もあります。
プロジェクトによりますが、大規模なプロジェクトほど指示書が具体的であるため、未経験に近い低スキルのエンジニアであってもアサインされるケースがあります。
ベテランエンジニアとセットで未経験プログラマーが配属され、ベテランエンジニアがOJTの形で教育するケースはよく見ます。
一方で、少数のプロジェクトになるほど指示が曖昧で、裁量が増える分、高スキルが必要とされ未経験には厳しいでしょう。
受託開発の現場であれば、設計や要件定義はシステムエンジニア(SE)が担当し、実際のプログラミングはプログラマーが担当します。
まとめ
未経験であってもプログラマーになることは可能です。
20代や30代には求人も多く、プログラマーになれるチャンスは多くあるでしょう。
一方で40代や50代の方は未経験では厳しいのが実情です。
若いほど有利ですが、ポテンシャル採用のため準備は大切です。
プログラマーになるために一定の地頭ややり抜く力、粘り強さがあることを面接官に伝えられるよう、思いはもちろん事例紹介できるようにしておきましょう。
プログラマーは、人手不足で積極的に採用されている職種です。
ぜひ挑戦してみましょう。