ハローワークの「紹介状」を聞いたときに
「紹介状があると受かりやすくなる?いいことあるの?」
「私でももらえるの?」
「紹介状のもらい方を知りたい!」
と、気になったのではないでしょうか。
私はこれまで約10年間、採用担当者を経験し、ハローワーク経由での応募者の面接を経験してきました。
ハローワークの紹介状の効力やもらい方などをよく聞かれますので、この記事にまとめていきます。
ハローワークの求人に応募するときには必ずハローワークの紹介状が必要になります。
この記事を最後まで読んでいただければ、スムーズに紹介状がもらえ選考を進めることができるようになります。
必ず最後までご覧ください。
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目次
ハローワークの紹介状とは?紹介状の目的と利用の流れを解説
ハローワークの紹介状とは、ハローワークがハローワークを経由して求人に応募する場合に、求職者に発行される書類です。
紹介状の目的は、ハローワークが照会経路を把握することが目的です。
ハローワークを通して紹介した人が採用されたかどうかは、紹介状に記載されている採用・不採用理由に採用担当者が回答をすることで、ハローワークが合否を把握します。
ハローワークはハローワーク経由で内定が出た場合に、ハローワークの就職実績にカウントすることを目的に紹介状を発行しています。
また、求職者がハローワークを経由して就職活動をしたという実績を形に残すためにも発行される書類です。
ハローワークの求人に応募するときには紹介状が必要
ハローワークの求人に応募するときには必ず紹介状が必要となります。
仮にハローワークインターネットサービスで求人を探したとしても、実際に求人に応募する場合には、絶対に窓口までいく必要があります。
ハローワークの求人に応募するときは必ず、窓口までいって紹介状発行が必要だということを覚えておきましょう。
【採用担当者が答える】紹介状で内定率は上がるの?どんなメリットがある?
紹介状があることで採用に有利になることは一切ありません。
ただのハローワークが発行している書式であり、紹介状があることで採用選考上有利になることはあり得ません。
ただ単に「ハローワークから来た応募者だから、紹介状がないとハローワークに回答ができなくて事務処理が困るな」という程度の代物です。
次は、ハローワークを利用した就職活動の流れについて解説します。
ハローワークを利用した就職・転職の流れ
ハローワークを利用した就職・転職の流れを紹介します。
ハローワークは最初の登録に一番時間がかかりますが、あとはスムーズな流れになります。
具体的には、以下のSTEPになります。
STEP1:ハローワークカードを交付してもらう
ハローワークには、備え付けの用紙があります。
履歴書と職務経歴書のような様式のもので、それに必要事項を記載して、ハローワークに登録してカードを発行してもらいます。
所要時間は30分ほどで、カードの交付前に一度、就職相談員さんと面談をすることになります。
STEP2:ハローワークの求人探し
ハローワークに備え付けのパソコンで求人を探します。
気に入った求人があったらプリントアウトします。
一日に10枚までしか発行することができないため、慎重に企業を選ぶようにしましょう。
STEP3:相談員に求人へ応募の依頼
相談員に求人の応募を依頼します。
一度相談員が、会社に電話して応募可能かどうかを確認してくれます。
結果を待ちましょう。
ハローワークを利用した就職・転職の流れ(1~4STEP)
- STEP1:ハローワークカードを交付してもらう
- STEP2:ハローワークの求人探し
- STEP3:相談員に求人へ応募の依頼
- STEP4:紹介状の発行(約5分)
STEP4:紹介状の発行(約5分)
相談員が応募受付中の求人であることが確認できたら、紹介状を発行してもらえます。
その紹介状を持って帰るようにしましょう。
具体的な紹介状のもらい方は「紹介状をもらうにはハローワークの相談員に依頼して発行してもらう」で解説いたします。
STEP5:履歴書・職務経歴書・紹介状の送付または面接時に手渡すための準備
会社ごとに対応が分かれますが、
- いきなり面接に来てと言われるケース
- まずは書類選考のために書類を送って欲しいと言われるケース
に分かれます。
「いきなり面接に来て」と言われた場合には大急ぎで履歴書と職務経歴書を準備しましょう。
「書類送付のパターン」では、紹介状を忘れずに同封して、履歴書と職務経歴書を送付しましょう。
STEP6:面接選考(ケースによって二次面接・役員面接があります)
面接選考に挑みます。
面接選考のステップですが、一次面接から進む場合と、いきなり二次面接や役員面接になるパターンもあります。
会社次第ですが、緊張感をもって面接に合格できるように努力しましょう。
いきなり面接になった場合には、面接開始時に紹介状を面接官に提出するようにしてください。
STEP7:内定後、入社
面接選考に合格し、内定が出たら入社しましょう。
内定の連絡は採用担当者が応募者に直接するのでハローワークから連絡があることはありません。
ハローワークには採用担当者から先に連絡することになりますが、忘れてしまうこともありますので、採用担当者から合格の電話が来たら自分自身でもハローワークに連絡するようにしましょう。
ハローワークを利用した就職・転職の流れ(5~7STEP)
- STEP5:履歴書・職務経歴書・紹介状の送付または面接時に手渡すための準備
- STEP6:面接選考(ケースによって二次面接・役員面接があります)
- STEP7:内定後、入社
既卒(ニート・フリーター・第二新卒)なら就活支援サービスの利用で内定率80%以上!
ハローワークを活用すると、これまでお伝えしたように非常に煩雑な手続きがあります。
また、就職活動のアドバイスなどを人事目線で行ってくれないため、就職活動が難航することもありえます。
「履歴書の書き方に悩んでいる」
「面接が上手く出来るか不安」
という方は、既卒の就活支援サービスの活用をするようにしましょう。
就活エージェントは企業と求職者をつなぐ無料の就活支援サービスです。
求職者の内定が決まると、入社後に採用した企業がエージェントに報酬を支払う仕組みのため、無料で利用できます。
お仕事探しのキャリア相談から、書類選考・面接対策までサポートしてくれるので就活には心強いサービスです。
特におすすめの既卒就活支援サービスは以下の3つです。
- おすすめ1:内定率80%超え、書類選考がない就職カレッジ
- おすすめ2:30代におすすめ業界最大手リクルートエージェント
- おすすめ3:20代第二新卒におすすめな就職shop
それぞれについて解説していきます。
おすすめ1:内定率80%超え、書類選考がない就職カレッジ
就職カレッジはとにかく早く正社員就職したい方におすすめです。
無料で受講できる就職講座を1週間程度受けることで、書類選考なしかつ、優良企業30社との連続面接に参加することができます。
講座では名刺交換のやり方など、ビジネスマナーを教えてくれるため、社会人経験の少ない方にも好評です。
就職カレッジは内定率も80%以上となっており、入社後の定着率も高いのが特徴です。
「できるだけ早く内定がほしい」という方にはおすすめの就活エージェントです。
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おすすめ2:30代におすすめ業界最大手リクルートエージェント
30代の方が転職活動を行うにあたってはまずはリクルートエージェントを活用しましょう。
リクルートエージェントは業界最大手であり求人数が豊富で、自分自身の市場価値を測ることができるためです。
紹介される求人などの傾向から自分自身はどれくらいの年収で転職できるのかを理解できるだけではなく担当者から見て
「どうすればうまく転職できるのか」などの情報も含めて提案してもらえます。
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おすすめ3:20代第二新卒におすすめな就職shop
20代第二新卒の求人探しにおすすめなのは、就職shopです。
第二新卒向けの求人は「未経験者」「即戦力でない」といった方が中心で転職サイトやハローワークで求人を探すことは難しいためです。
20代に特化して転職支援をしているためスキルや経験を問わない若手の求人が多く、転職しやすいのが特徴です。
担当者も比較的若い方が対応するため相談しやすく書類選考対策や面接対策も丁寧にサポートしてもらえます。
優良求人も多く保有しているため、なくなる前に早めの相談がおすすめです。
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各エージェントによって保有している求人情報が異なるので、就職支援サービスは複数利用するのが理想です。
情報収集と好条件の求人を見逃さないためにも、2~3サービスは利用するのがおすすめです。
内定率80%以上!おすすめの就活支援サービスまとめ
- おすすめ1:内定率80%超え、書類選考がない就職カレッジ
- おすすめ2:30代におすすめ業界最大手リクルートエージェント
- おすすめ3:20代第二新卒におすすめ就職shop
それでは次は、ハローワークで紹介状を発行してもらう方法について解説します。
紹介状をもらうにはハローワークの相談員に依頼して発行してもらう
紹介状をもらうためには、ハローワークの窓口まで行き、相談員に求人を受けたいと依頼をして発行してもらうことになります。
必ず窓口に行く必要があるため、就職活動中には結構なタイムロスになります。
QA:紹介状は電話で発行してもらえる?
紹介状は電話で発行してもらうことは原則できません。
必ず窓口で相談するようにしてください。
QA:紹介状は複数発行してもらえるの?
紹介状の発行は1求人につき1枚のみ発行してもらえます。
複数枚は発行されません。
QA:在職中に紹介状を発行してもらえるの?
在職中でも紹介状を発行してもらうことができます。
次は、紹介状を貰ってから、郵送をする必要性がある場合の送付方法について解説します。
郵送の場合:履歴書の送付は紹介状をもらった当日または翌日にすること
ハローワークの窓口で紹介状をもらったら、履歴書の送付は当日または翌日に送付しましょう。
時間が経過すると求人が埋まってしまう可能性があるためです。
出来るだけ早く応募して採用されるように努力しましょう。
コピペOK!送付状の書き方
コピペで使える送付状の書き方を作成しました。
送付状で合否が決まることはあり得ませんが、出来れば、送付状を添付して、社会人としての常識があるという風に、好印象を持ってもらうようにしましょう。
20xx年○月×日 株式会社○○ 人事・採用ご担当者様 〒○○○-○○○○ 大阪府××市○○町 氏名 ○○○○ TEL 06-○○○○-○○○○ 応募書類ご送付の件 拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび、貴社の営業職の求人を拝見し、応募させていただきたく履歴書と職務経歴書をご送付させていただきました。 お忙しい中、お手数をおかけいたしますが、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。 敬具 記 【添付書類】 ・履歴書1枚 ・職務経歴書1枚 以上 |
封筒はどのサイズを利用すべき?
封筒のサイズは基本的に書類が入れば問題ありませんが、出来ればA4サイズを選ぶようにしましょう。
履歴書を何度も折りたたむと読みにくくなってしまいます。
また、履歴書には必ず朱書きで「履歴書在中」と書くようにしてください。
書類の仕分けなどで総務や庶務が人事部に送ってよいかどうか迷ってしまうことがあります。
紹介状は折る?内定率が変わる?
紹介状を折りたたんでも内定率は変わりません。
紹介状そのものはそれほど重要な書類ではないためです。
履歴書の送付は何日遅れまで許容する?1週間後でもOK?
履歴書の送付は1週間遅れ程度であれば問題ないといえます。
ただし、求人募集の人数が少ない場合には、書類送付が遅れれば遅れるほど、採用枠が埋まる可能性がアップします。
出来るだけ早く、書類を送付するようにしてくださいね。
紹介状の期限は7日後ごろまで
紹介状そのものに有効期限は記載されておらず、厳密にいえば期限はありません。
しかし、ハローワークから応募が来る場合には、ある程度、スケジュールが決まっていることが多いです。
いきなり面接のパターンであれば面接当日に提出する必要性があります。
書類選考であれば早く提出しないと、その間に、応募枠が埋まってしまう可能性もあります。
そのため、出来るだけ早く、遅くても7日以内までには、紹介状を送付するようにしてください。
次は、紹介状を貰ってしまったのに面接をキャンセルする場合について解説します。
紹介状をもらって応募しないのはあり?キャンセル時の対処法
紹介状をもらって応募しないことは問題ありません。
その場合にはハローワークの担当者の方に電話をして、キャンセルをしてもらうようにしてください。
もしも面接日時まで決定してしまっている場合には、企業にも連絡を入れるようにしてください。
企業は助成金を申請するために紹介状が必要になる
企業は助成金を申請するために、紹介状が必要です。
具体的には、以下のような助成金が存在します。
ハローワーク以外の民間事業者(転職エージェント)経由でも申請はできますが、そもそもお金に困っているから助成金を狙っている会社が多いです。
「ハローワークで無料で求人し、さらに助成金も貰いたい」という企業が活用しているケースが多いため、結果的には紹介状が必須となります。
ハローワークは紹介状で紹介履歴を残している
ハローワークは紹介状で紹介履歴を残しています。
私も経験がありますが、うっかり内定を出したのにハローワークに連絡することを忘れていたことがあります。
その際には、「紹介状番号○○番の△△さんは採用されましたか」と連絡が来ました。
ハローワークが紹介状番号を基に、紹介履歴をしっかりと追いかけていることが分かりますね。
次は、採用の合否連絡がいつ来るのかについて解説します。
【採用担当者が答える】採用の合否はいつ連絡がくる?
採用の合否は早ければ面接の翌日に連絡が来ることが多いといえます。
逆に遅い場合には、不合格の可能性が高いといえます。
悪い知らせほど遅くしないと、応募者に失礼になってしまうためです。
面接翌日に「不合格だ!」と言われたら、「本当にちゃんと選考したのか」とクレームを受けるためです。
合格になったらハローワークにも連絡が必要!
合格になったらハローワークにも連絡が必要です。
いちおう、ハローワーク経由の場合には採用担当者がハローワークに連絡を入れることになっていますが、忘れることもあり得ます。
必ず本人が先に連絡をするように心がけて下さい。
次は、就職が決まったら貰えるかも知れない手当について解説します。
採用が決まったときに知っておきたい各種手当て
「採用が決まったら再就職手当が貰えるって聞いたけど、本当?」と気になっている方は非常に多く、私もよく相談を受けます。
ハローワークを経由してもしなくても、正社員として再就職した場合には、雇用保険に入っていて、なおかつ、雇用保険の給付日数が残っている場合に限り、手当が貰える可能性があります。
具体的には、以下の手当てになります。
- 再就職手当
- 就業促進定着手当
それぞれについて解説します。
手当て1:再就職手当
再就職手当は、雇用保険の基本手当の受給日数がある方が、再就職した場合に受け取れます。
ただし、受給日数が3分の1以上残っている必要があります。
90日の受給資格のある人であれば、30日以上残っていないと支給されません。
手当て2:就業促進定着手当
就業促進定着手当は、簡単に言えば再就職後に支給された6ヶ月の賃金が、以前、勤務していた会社に比べて下がっている場合に適用されます。
就職してから6ヶ月経たないと支給申請できないため、必ず入社時に人事担当者に書類を預けるようにしてください。
採用が決まったときに知っておきたい2つの手当て
- 受給日数が3分の1以上残っているともらえる再就職手当
- 再就職後に支給された6ヶ月の賃金が、以前に比べて下がっている場合にもらえる就業促進定着手当
まとめ
ハローワークの求人を受ける場合には、絶対に窓口へ行き、紹介状を窓口で受け取る必要があります。
紹介状の有無で採用選考が有利になることはありません。
ハローワークの求人を受ける場合には、毎回、紹介状を受け取るために窓口へ行く必要があるため、非常に手間がかかるといえます。
早期に就職して決着を付けたい場合には、民間の就職支援会社である就職カレッジやハタラクティブを活用することをおすすめします。
紹介状はただ単に応募形跡を追跡するための書類なので、気にしないことが大切であるといえます。
ハローワークを経由しなくても、再就職手当を受け取ることは可能です。