期間工から正社員になるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
例えば年齢的な条件や、勤務評定などをクリアしないと正社員登用されないためです。
この記事では実際にトヨタ自動車・ダイハツ工業グループで、期間工の正社員登用試験において試験監督・面接官を経験してきた筆者が、その経験をもとに期間工から正社員になる方法を紹介していきます。
本気で期間工から正社員を目指したい方はぜひ最後まで一読することをおすすめします。
期間工から正社員になりやすいおすすめメーカー
- デンソー|軽作業中心!女性や重いものを持ちたくない人におすすめ
- 日産|寮がきれいで快適!都会へアクセス◎でおすすめ
- トヨタ|大手だから待遇面も◎!稼ぎたい人におすすめ
- スバル|8割未経験スタート!はじめて期間工に挑戦する方におすすめ
目次
期間工から正社員は難しい?
期間工から正社員になることは難しくはありません。
なぜなら期間工の正社員登用比率はなんと約10%確保されており、倍率はたったの10倍となっているためです。
大企業の一般中途採用枠ではあり得ないくらいの合格率で、大手自動車メーカー・大手自動車部品メーカーでは正社員中途採用者の面接倍率が100倍を超えることもあります。
例えば事務系では募集人数がたった1人なのに対し100名以上の応募者が集まることも頻繁にあります。
大手自動車メーカーに限らず大手部品メーカーも同様です。
その中で期間工の正社員登用確率は一般中途採用者枠の約10倍ということです。
比率に直すとすごく希望のある数字です。
たとえば世界のトヨタであれば、期間工からの正社員登用で1,023人の採用実績があります。(※2018年~2022年の5年実績)
トヨタの期間工から正社員に中途入社している方も多いです。
>トヨタの期間工に応募する
トヨタ以外だとデンソーも5年間で1,197名の正社員登用実績があります。
>デンソーの期間工に応募する
期間工から正社員になるための条件
期間工になるためには条件をクリアする必要があります。
年齢的な条件や、勤務評定などをクリアしないと正社員登用されないためです。
実は期間工は普段から勤務評定がつけられています。
期間工という契約社員待遇から正社員待遇になるために普段から一定の評価基準が設けられており、係長と人事部の間で評価表を共有しています。
具体的には、以下の条件があります。
- 20代であること
- 勤務評価が高いこと
- 係長推薦をもらっていること
- 勤務している工場の生産需要が高いこと
それぞれについて解説します。
1:20代~30代であること
期間工から正社員登用されるためには20代~30代であることが重要です。
理由として、期間工の正社員採用はスキルなしの方を正社員にするという激甘の採用基準で採用することになってしまうためです。
一般的には中途採用では30歳を超えた方の採用では厳しい職歴要件が設けられる年齢です。
しかし、本人の実力次第で40代にも正社員登用のチャンスがある会社も存在します。
どうしても期間工から正社員を目指したい方は、期間工情報に詳しい期間工専門求人サイトのアドバイザーに相談してみましょう。
>期間工.jpに相談するならこちら
2:勤務評価が高いこと
正社員登用されるためには勤務評価が高いことが大前提です。
優れた人材でなければ正社員登用することは難しいためです。
勤務評価を上げるためには積極的にQC大会で発表役を買って出るなどの行動に出ましょう。
行動した分だけ勤務評価は高くなります。
反対に目立った行動実績もなく残業時間もそれほどしていないという状態では評価は上がりません。
3:係長推薦をもらっていること
期間工から正社員になるためには係長推薦を受けることが大切です。
係長推薦がなければ正社員登用試験の対象にもならないためです。
現場の係長推薦はいわば人材の質の担保となっています。
現場から推薦を貰えない人に正社員登用は難しいです。
4:勤務している工場の生産需要が高いこと
正社員登用試験の合格人数にも影響しますが、勤務している工場の生産需要が高いことが重要です。
暇な工場では正社員登用しても受け入れる場所がないためです。
現場が常に定時上がりなのに人を増やしてもやってもらう仕事がありません。
生産需要が高い工場はいつも人手不足状態ですから積極的に正社員を求めています。
正社員登用を考えている方は残業が多い工場を勤務地に選ぶようにしましょう。
定時上がりが常態化している工場は、いずれ工場ごと消滅する運命です。
生産が少ないということはそれだけ売り上げが低い工場ですから、生き残ることは難しいでしょう。
期間工から正社員になる流れ
期間工から正社員になる一般的な流れは、以下の通りです。
- 正社員登用を積極的に行っているメーカーに応募する
- 正社員登用試験を受験できる勤務実績を積む
- 上司の推薦を受ける
- 正社員登用試験を受験して合格する
長く勤めれば誰でも正社員登用試験を受験できるというわけではないことを理解しておきましょう。
正社員登用試験を受験するには、まじめな勤務態度は必要不可欠ですし、上司の推薦も必要なことが多いためです。
さらには、正社員登用試験に欠かせない筆記試験や面接対策も必要です。
人材紹介会社の期間工.jpから応募する際に、正社員登用に意欲があることを伝えておき、対策も教えてもらうようにしましょう。
人材紹介会社の担当者は、期間工内部の情報に精通しているため、合格のポイントを把握していることが多いです。
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期間工から正社員になるメリット
期間工から正社員になるメリットを紹介します。
将来の不安が少なくなる
期間工から正社員になる一番のメリットは、定年までの雇用が保証されているという安心感を得られる点です。
期間工は、原則として2年11か月までしか働くことが出来ないため、契約終了してしまえばまた就職先を探さなければならないのは、たいていストレスに感じるためです。
正社員になれば、雇用の安心感に加えて、有給などの福利厚生の条件もより充実するため、生活の質も向上することが多いようです。
生涯賃金は多くなる
期間工から正社員登用されると一時的に給料が下がる場合もありますが、大手メーカーの正社員になると退職金も手厚くなりますし、就業年数が長くなるほど給料や賞与も多くなるというメリットがあります。
というのも期間工の平均年収は入社祝い金や満了慰労金、満了報酬金なども相まって400万円を超えるため、一般的な正社員と比べても高い傾向にあります。
そのため、正社員登用されて1年目の給料は多少見劣りしてしまうかもしれません。
しかし、企業によっては正社員になることで受けられる福利厚生も増える可能性があるため、生涯賃金としては高くなる傾向にあります。
昇進を目指すことが出来る
期間工から正社員になるメリットとして、昇進を目指せるという点も挙げられます。
契約期間の決まっている期間工には、昇給はあっても昇進の機会はほぼないといえます。
しかし、期間工から正社員になることができれば、昇格のチャンスは多く用意されており、昇格すればもちろん昇給にもつながるため、働くモチベーションが高まるでしょう。
期間工から正社員になると一見、手取りが減ってしまいデメリットを多く感じてしまうかもしれません。
しかし結果的に正社員になる方が長い目で見たときに待遇が良くなるケースが大半なため、正社員登用1年目の給料よりも長期的な視点で考えると将来の不安が少なくなるでしょう。
期間工から正社員になりやすいおすすめ期間工メーカー4選
「正社員になりやすい期間工はどこ」と気になりませんか。
期間工から正社員になりやすい会社は求人票に「正社員登用アリ」と明記し、正社員登用の人数やパーセンテージをハッキリと示している会社です。
なぜなら、求人票に明確に数字や実績を記載した期間工求人は責任を持って正社員登用活動も行っているためです。
そのため実績や正社員登用ありと書いている会社を積極的に探して受けるようにしましょう。
ちなみに正社員登用人数はスバルとトヨタが突出して多いです。
正社員になりやすい期間工は以下の通りです。
- デンソー:1,300名(5年実績)
- 日産:1,138名(5年実績)
- トヨタ :1,023名(5年実績)
- スバル :累計2,424名
こちらについて詳細を解説します。
デンソー:約1,300名(5年実績)
デンソーは直近5年間で約1,300名の正社員登用実績があります
女性の働きやすさにも定評があり、職場環境が良いのもデンソーの魅力でしょう。
日ごろからQC活動などを行って所属長にアピールしておくと正社員登用の対象者にも選ばれやすくなります。
決して簡単ではありませんが、中途採用に比べると難易度が落ちるため、デンソーの正社員になりたい方にはおすすめと言えます。
日産:1,138名(5年実績)
日産は5年で1,138名を期間工から正社員に登用しています。
コロナ禍(2020年4月〜2023年2月実績)においても、385名を正社員登用していることから、積極的に期間工から正社員登用を行っていることが分かります。
期間工から日本の大手企業のひとつである日産の正社員を目指してみましょう。
トヨタ:1,023名(5年実績)
トヨタは5年間で1,023名の正社員登用実績があると公表しています。(※2018年~2022年の5年実績)
トヨタ自動車に一般的な中途採用枠で入社しようとすると難易度が高いですが、期間工なら5年間で1,023名も中途入社出来ているということです。
トヨタ自動車に正社員として勤務することができれば期間工という非正規待遇から一気に日本一の大企業正社員へと人生逆転させることもできます。
正社員になり10年ほど現場で我慢すれば机に座ってするような仕事でお給料を貰うようになることもできます。
スバル:2,424名(累計)
スバルは正社員登用人数が累計2,424名(※2024年5月時点)とたくさんの期間工を正社員登用しています。
年間4回も正社員登用試験があり、チャンスが多い点が特徴です。
期間工から正社員なりたい方は積極的にキャリアアップを目指せます。
スバルも現在はトヨタ傘下のため、トヨタと方針を同じく積極的に正社員登用を行っているためです。
スバルがある群馬県は地方で求人が少ないため、スバルのような大企業で正社員になることのメリットは大きいです。
地方は物価や地価が東京都と比較すると安いため、それほどコストがかからない場所で大企業の給与を得られる状態になります。
ただ期間工に応募するのはもったいないです。
実は期間工.jp経由で応募すると入社祝い金などの特典が付く企業があります。
もし気になる期間工があるなら期間工.jp経由で検索し、応募してみましょう。
応募経路の違いだけでも貰える額に違いがあるので、損しないためにも登録がおすすめです。
検索も簡単で、相談から応募まで全て無料で利用できるためデメリットも一切ありません。
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正社員登用されるために普段からしておくべきこと
正社員登用されるためには無断欠勤や遅刻をなくしましょう。
「なんだそんなことか」と思われるかも知れませんが、当たり前のことを当たり前にできる人材が工場には必要なため重要です。
工場では協調性もさることながら真面目に黙々と休まず作業を出来る人が求められています。
具体的には、以下のことです。
- 無断欠勤しないこと
- 遅刻をしない
- 係長から信頼を得ること
それぞれについて解説します。
無断欠勤や遅刻をしないこと
正社員登用推薦を受ける場合、無断欠勤や遅刻をしないことが重要です。
なぜなら、無断欠勤や遅刻をする人は戦力にならないためです。
生産がひっ迫しているときに限って休んでしまうようでは頼りになりません。
正社員になったときも「この人は会社が困ったときに協力してくれるのかな?」と周囲を不安させてしまいます。
ただし、有休はOKです。
突発で休むのではなく、事前に係長に有給申請をして休む分には問題ありません。
係長から信頼を得ること
正社員登用試験に合格するためにも必ず係長から信頼を得るようにして下さい。
最終的に誰を正社員登用試験に推薦するかは係長が決定するためです。
係長は現場のことを一番よく理解して管理しているという立場の管理職ですから、彼らに推薦権があると考えて接するようにしましょう。
人間関係を円滑にするためにコミュニケーションをしっかりとり、積極的にQC活動をこなしていきましょう。
まとめ
今回は、期間工から正社員になる方法について解説しました。
本文中でも解説しましたが特に注目して欲しいのは正社員登用の確率の高さです。
期間工の正社員登用は10%が正社員になれるのに対して、一般的な中途採用枠は1%しか枠がありません。
期間工の方が一般的な中途採用者よりも確率的には優遇されています。
正社員になるためには以下の条件をクリアする必要性があります。
- 20代から30代であること
- 勤務評価が高いこと
- 係長推薦をもらっていること
- 勤務している工場の生産需要が高いこと
条件をクリアし、正社員登用試験合格を目指しましょう。
期間工から正社員になりやすいおすすめメーカー
- デンソー|軽作業中心!女性や重いものを持ちたくない人におすすめ
- 日産|寮がきれいで快適!都会へアクセス◎でおすすめ
- トヨタ|大手だから待遇面も◎!稼ぎたい人におすすめ
- スバル|8割未経験スタート!はじめて期間工に挑戦する方におすすめ