工務店の集客では認知と好感度を上げる戦略がおすすめです。
ただし、チラシやカタログの一括資料請求サービスではなくGoogle検索やインスタグラムの対策が大切です。
本記事では、工務店の集客手法を網羅的に解説しながら、効果的な手段やマーケティング施策を紹介していきます。
チラシの反応やカタログ請求後の商談化が悪く悩んでいる方はぜひご覧ください。
もし悩まれた場合は、初回無料でマーケティングの支援もしておりますのでぜひお問合せください。
工務店の集客方法
工務店における集客方法を紹介していきます。
ただし、おすすめの集客方法は工務店の状況において変わるため、この章の後に紹介します。
まずは、集客方法の一覧を知り、概要を理解しましょう。
工務店の集客方法1:自然検索による集客(SEO対策)
自然検索による集客は基本中の基本のため、必ず実施しましょう。
自然検索とは、Googleなどの検索エンジンでの検索結果一覧から広告を除いた集客を指します。
自然検索による集客を増やす施策をSEO対策と呼びます。
会社名や屋号、ブランド名による自然検索では必ず1位を取れるようにしましょう。
また「名古屋市 工務店」のように、市区町村名と「工務店」「注文住宅」「ハウスメーカー」といったキーワードでも自然検索で上位にしておくことで、問い合わせの機会が増えます。
ただし、市区町村名のキーワードではライバル工務店との戦いになるためすぐに成果は出づらいでしょう。
そのため、「自然素材」や「おしゃれ家」、「平家」など自社の特徴が際立つようにSEO対策をすることで、強みを活かした集客が可能となります。
SEO対策を実施するためには、対策キーワード決めを行ったあとホームページのタイトルやコンテンツ拡充が重要となります。
ホームページに具体性のあるコンテンツを豊富に掲載することが最初の一歩となります。
SEOに関する専門的な知識とホームページ制作のスキルが必要となるため、集客に強いホームページ制作会社に相談することをおすすめします。
当社ではSEOにおいて多くの実績があるため、ぜひご相談ください。
工務店の集客方法2:Google Mapによる集客(MEO対策)
「名古屋市 工務店」のように地域名を含めたGoogle検索をするとGoogle Mapが表示され、地図に工務店がプロットされます。
このような地図上のデータから集客を増やす施策をMEOと呼びます。
工務店におけるMEO対策としては、下記の2点を満たせば十分でしょう。
- Google Mapの結果に掲載されること
- レビュー数が10件以上で星4.0以上であること
最低限のレビュー数の数やレビュー内容があれば、顧客はホームページやSNS等で検討をするため、過剰にMEO対策をする必要はないでしょう。
まずは10件まで口コミ数を増やす施策を実施しましょう。
工務店の集客方法3:インスタグラムによる集客
顧客が調べ物をする際に、ホームページやGoogle Mapでのレビューの確認と共に、SNSをチェックしています。
特に工務店と相性の良いインスタグラムは必須の対策と言って良いでしょう。
インスタグラムは、画像(動画も可)の投稿をベースとしたSNSです。
おしゃれな家や間取り、評判をインスタグラムから収集する顧客は多くいます。
そのため、工務店において下記のようなインスタグラムの運営は必須と言えます。
- インスタグラムのフォロワーが1,000人以上
- 継続的に投稿されている
- 投稿内容が家に関連している
- 投稿内容がおしゃれで魅力的
もし、インスタグラムのアカウントがない、フォロワーが少ない、投稿内容が分かりづらい場合は、古く・小規模な工務店の印象を持ち問い合わせされにくくなるでしょう。
工務店におけるインスタグラムの運用は、コツがあるためもし強化したい方はご相談いただければ案内させていただきます。
工務店の集客方法4:インスタグラム広告による集客
インスタグラムでは、お金をかけた広告により集客ができます。
エリアや属性、予算、期間といった条件を指定すればインスタグラム上で広告が表示されます。
費用は1,000円あれば出稿可能です。まずは1万円程度から出稿し、感覚をつかむと良いでしょう。
インスタグラム運用をする中で、完成見学会や無料相談会といったイベント開催する際にインスタグラム広告を活用する工務店が多い傾向です。
工務店の集客方法5:YouTubeによる集客
調べものをする際にYouTubeを見る顧客も増えてきました。
YouTubeは、興味関心に合わせて動画を紹介するアルゴリズムが使用されています。
そのため、マイホームを立てたい顧客が、勉強のためにYouTubeを見ている中で、工務店のチャンネルに接するといった機会も多くあるでしょう。
こだわりが強くどこまでも語れる方にはぴったりのメディアです。
ただし、SEOやMEO、インスタグラムと比較すると代行しづらいため、工務店の内部の方が運用する必要がある点にご注意ください。
工務店の集客方法6:TikTokによる集客
ショート動画の投稿をベースとしたSNSで、若者を中心に爆発的に利用が伸びているSNSです。
20代前半をターゲットとしている工務店の方にはおすすめのメディアと言えます。
ただし、まだ工務店の業界においては事例が少なく、問い合わせの質もムラがあると言われています。
TikTokによる集客に注力する場合は、若手への中長期へのリーチなど目的をもって取り組むと良いでしょう。
工務店の集客方法7:タウン誌・チラシによる集客
タウン誌やチラシに広告を掲載する集客は古くから存在します。
最近ではタウン誌やチラシといった紙による媒体の反応が減ってきていると全国各地の工務店から声を聞きます。
一方で、成果が出ている工務店もあるため、QRコードに識別コードを入れるなどをして成果測定を進めながら実施することが大切です。
また、毎回、配布・掲載をするのではなく、頻度を落として配布・掲載することで反応率が良くなる事例もあります。
過去のクリエイティブを流用して終わらせるのではなく、仮説を立てて運用するが重要と言えます。
工務店の集客方法8:SUUMOによる集客
SUUMOやホームズといったポータルサイトに掲載して集客する方法があります。
有名なポータルサイトに掲載をすることで、顧客からの信頼や安心感にもつながるでしょう。
知名度の高いポータルサイトには、多くの顧客が集まっているため掲載費は月に80万円など高額です。
中堅ビルダーや大手ハウスメーカーは一定の認知度や知名度があるため、ポータルサイトに掲載することで集客につながりやすいでしょう。
一方で認知度の低い小規模な工務店が掲載した場合は、顧客が選ぶ決めてが少なく集客につながりにくいと考えられます。
そのため、SUUMOのようなポータルサイトへの掲載は、インスタグラムやマス広告(テレビ、ラジオ、新聞等)で認知度を上げた後に取り組むことで集客効果が高くなるでしょう。
工務店の集客方法9:一括資料請求による集客
カタログなどの資料を一括請求できるサービスに登録することで集客する方法があります。
一括請求のため、資料請求をされたとしても競合他社も選ばれている可能性があるため、仕様や価格、サービス内容を比較されやすい集客方法となります。
また、SUUMOのようなポータルサイトと同様に、認知度が低い場合は選択される可能性が低く、選択されたとしてもその他の大手を含むメーカーが競合になる可能性があります。
そのため、比較したときに独自性による魅力が強い工務店におすすめと言えます。
工務店の集客方法10:リスティング広告による集客
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「名古屋市 工務店」といった検索時に表示される広告枠で集客する方法がリスティング広告です。
掲載した広告がクリックされると課金される仕組みとなっており、広告費は入札性のため競合が多いほど高くなります。
地域において一定の認知やブランドを獲得している工務店であれば、比較検討の候補に入りやすいためリスティングはおすすめの集客手法となります。
一方で、認知されていない工務店の場合は、比較検討の候補になりづらく広告費を消化するだけのケースも多々あります。
そのため、取り組む場合は月に80万円以上の予算を確保することをおすすめします。予算が低い場合は問い合わせの反響がないまま取り組みが終わる事例が多いためです。
よくある工務店の集客の悩みと課題
工務店の悩みに多いのは、紙による集客が年々減っている内容です。
新聞やタウン誌、DM等のチラシを配布してもお客様の反応が年々鈍っているという声をよく聞きます。
カタログの一括請求サービスも同様です。
カタログを送ってもお客様のモチベーションが低く、他のハウスメーカーや工務店がすでにコンタクトをとっているため商談に繋がらないという声をよく聞きます。
このような悩みは特定のエリアだけではなく、全国の工務店から聞きます。
紙によるマーケティングをおこなっている工務店は集客に苦労している現状と言えます。
原因はお客様が情報収集を紙ではなくインターネットで行っているからと考えられます。
さらにスーモカウンターのような相談窓口が全国各地でオープンしていますが、お客さまも知名度が高い企業を好むため地元の工務店が選ばれにくいという構造もあるでしょう。
家づくりをしたいユーザーの情報収集はインターネット
紙による集客が減少していく中で、Google検索やインスタグラムで集客を成功する事例を多く見かけます。
総務省の広告の調査によると、インターネット広告はテレビ・新聞・ラジオのマスメディアの合計を超え、10年前に比べ300%成長しています。
一方で新聞や雑誌は30%〜50%の減少となっておりお客様の情報収集はインターネットが主役と言えます。
参考:広告|総務省
実際、LINEリサーチによるとパソコンではなく、圧倒的にスマホで検索されています。
さらに、注意したい点は、調べ物をする際には、Google検索とInstagram、YouTubeが多いという点です。
特に、最近では住宅性能は均一化されつつあり差がつきにくく、お客様もも見た目やおしゃれ、ライフスタイルを重視する傾向にあります。
つまり、お客様は性能のスペック比較ではなく、デザインの雰囲気・こだわり・コンセプト・提案するライフスタイルを文章・画像・動画で知りたいというニーズがあると言えます。
そのため、Google検索の対策はもちろん、インスタグラムやYouTubeの集客に切り替える必要があるでしょう。
工務店が対策すべきおすすめ集客
工務店はチラシではなく、インターネットを用いたマーケティング施策による集客が大切です。
インターネットを活用した集客は、Google検索・SNS(インスタ、YouTube、LINE、TikTok)・リスティング広告など多数あります。
限られた予算と人員から最大の効果を得るために、施策の目的を定めて一点集中して取り組むことが大切です。
ここでは、マーケティング施策の目的に合わせておすすめのインターネット集客を紹介していきます。
STEP1:認知してもらうためにインスタグラム運営をする
マーケティングの第一歩目は、工務店である自社をお客様に知っていただく必要があります。
なぜなら、人生の一大イベントである家づくりにあたり、よく知っている工務店やハウスメーカーに任せたいと考えているためです。
大手のハウスメーカーは、TV広告を通じて長年行っており、お客様の頭の中には有名で安心といったブランドイメージが残っています。
このように、工務店においてもお客様に知っていただきブランディングをしていく必要があります。
TV広告は膨大な費用がかかりますが、インスタグラム運用であれば自社で運用することも可能です。
前述したとおり、デザイン性を好む女性はGoogleの次にインスタグラムを利用して情報収集をしており、工務店とも相性が良いと言えます。
ただし、多くのお客様に見てもらうためには、運用のコツがあります。
インスタグラム運用のノウハウが必要となるため担当者を決め、フォロワーとリーチ数をKPIにして運用することをおすすめします。
ここでつまづくと、お客様に認知すらしてもらえないため、不安がある場合は積極的に工務店専門のインスタグラム運用代行会社を利用しましょう。
(インスタグラムは運用代行サービスを禁止しているため、ここでは紹介できませんがお問合せいただけましたら個別にご紹介いたします)
STEP2:インスタグラム運営を通して好感度を上げる
インスタグラムでお客様の好みの画像を上げ続けると、定常的にインスタ投稿の内容を見てもらえます。
毎日投稿し、お客様と接点を作ることで、工務店名や特徴を覚えてもらい好感度が上がっていきます。
そのため、インスタ投稿を見ているお客様のファン率(繰り返しお客様が見てもらっている)をKPIとして運営することで、好感度を測ることができるでしょう。
好感度が上がれば、家づくりをする際に候補として選定されやすくなったり、イベント開催時に訪問してもらえるようになります。
STEP3:ホームページで工務店の強みやコンセプトを理解してもらう
好感度が上がるとお客様は工務店についてもっと情報を知りたいと感じるようになります。
所在地や施工事例、どのようなデザインや人柄かなどです。
分かりやすい動線で情報の抜けがないホームページづくりはもちろん、自社の強みやコンセプトなどもしっかり伝えましょう。
濃いファン形成ができ、見込み客になるだけでなく口コミでの紹介にもつながるでしょう。
差別化になるポイントがなければ競合他社に流れてしまいます。
ホームページが魅力的でない場合、日々のインスタグラム運営の努力が無題になるため手を抜かないことをおすすめします。
具体的には下記の点にご注意ください。
- デザインが古くない(経営者が判断するのではなく、若手から率直なフィードバックをもらいましょう)
- https対応・スマホ対応がされている
- カタログ請求やイベント参加の動線が整っている
- 施工事例に多数の写真や動画が掲載れている
- 具体的なスペックや相場が掲載されている
特に、ホームページはお客様からの問い合わせを起こす場所です。
デザインはもちろん、HTMLやマーケティングに関する知識も必要なため、専門家が必要となります。
集客に強いホームページ制作会社やマーケティング会社にサポートしてもらえる体制づくりも重要です。
※多くのホームページ制作会社がデザイン指向です。もし身近に集客に強い業者いない場合は気軽にご相談ください。
多くの工務店がホームページ制作会社選びに失敗し、集客の機会損失が生じています。
STEP4:ホームページ上でコンテンツマーケティングを実施する
ホームページで記事を公開し情報発信をしましょう。
インスタグラムよりも濃く深い情報を伝えられるだけでなく、Google検索対策にも繋がります。
適切な記事を多く作成すれば、Google検索から集客しやすくなります。
インスタグラムの投稿と比べ、ホームページの記事は集客し続けるため長期視点で見ると絶対に実施すべき施策です。
STEP5:地域の比較サイトに掲載する
地域の比較サイトに掲載し、インターネットで調べ物しているお客様が安心できるようにしましょう。
地域の工務店ランキングに掲載されていないと、お客様は「なぜ掲載されていないのだろう?本当に信頼して良い工務店なのかな?」と不安になります。
無料で掲載できる「ハウスマルシェ」等もあるため、積極的に掲載依頼をしていきましょう。
STEP6:YouTube等の複数のメディアを運営する
YouTubeなどの動画系SNSはよほど明確な差別化要素がないケースを除いて優先順位は最後で良いでしょう。
動画の制作に時間がかかるため、初期に実施をするとスピード感が出ないためです。
(一方で雰囲気など文章や写真で表現できない差別化がある場合は初期から検討しましょう)
工務店は指名されるマーケティングが重要
カタログ一括請求やスーモのような相談窓口があり、地方の工務店は埋もれがちとなります。
そのため工務店は指名されるようなマーケティング施策の実施が重要となります。
幸いにもインスタグラムやホームページなど、自社で発信できる時代です。
使いこなすことにより、これまでよりも確度の高いお客様と出会うことも可能です。
ぜひ取り組んでみましょう。
(もし、事例を聞きたい工務店様がいましたらお声がけください。当社の集客支援事例を紹介させていただきます)