第二新卒は未経験でもSEになることは可能です。
特にSE(システムエンジニア)の仕事は、分業化が進んでいるため未経験やスキルが低い人が担当する仕事があるため、キャリアをスタートするにはおすすめの職種と言えます。
本記事では、なぜ第二新卒からSEになれるかといった背景や、転職にあたり必要となるスキルや適性を紹介していきます。
また、具体的な転職方法や企業えらびについても案内しますので、第二新卒でSEを検討している方はぜひ参考にしてください。
第二新卒でSEになりたい方は大手企業がおすすめです。
教育制度が整っているため、スキル習得しやすいだけでなく濃いノウハウがありや幅広い経験ができるためキャリアとして有利になります。
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22歳からプログラミングを始め、大手SIerのSEに就職。その後、Webエンジニアとしてメガベンチャーへ転職。
現在は、独立しクラウドツールの開発・運営に従事。
目次
第二新卒の未経験でもSEに転職しやすい理由
第二新卒の未経験でもSEに転職することは可能です。
もともと、SEはスキルや経験があまりないでも担当できる工程があり、未経験でも採用されやすい職種です。
それに加え、IT人材の慢性的な人で不足とDX化のニーズが高まり、より未経験でもSEに転職しやすくなっています。
ここでは第二新卒の未経験でもSEに転職しやすい理由を詳細に紹介していきます。
SE未経験の第二新卒でも担当できる仕事があるため
SEはスキルが高くない方が担当する工程が多いため、SE未経験の第二新卒でもキャリアをスタートしやすいといった特徴があり、SEになりやすい職種です。
SE未経験者は、プログラミング工程やテスト工程、運用・保守の工程を担当することになります。
大規模なプロジェクトであれば、具体的な手順が定められているため、手順に沿って進めていくことで作業をこなせるでしょう。
もちろん、プログラミングスキルはあればあるほど上流工程にキャリアップできます。
SEの人材不足で未経験者も採用されやすい
ITエンジニアは2000年から慢性的な人で不足のため、未経験でもSE採用する企業は存在しています。
最近ではDX化のニーズや感染症による非対面化のためさらにITエンジニアが求められています。
大手のSE企業も売上が伸びる中、人で不足が経営課題となっています。
今後、AIの活用も見込まれるためさらに人で不足になっていくでしょう。
このようなITエンジニアの人材不足のため、未経験の第二新卒であっても積極的に採用されています。
第二新卒のSEはプロパー社員として期待され採用されやすい
新卒入社した企業を短期離職した第二新卒は、他の企業の価値観がなく素直であるためSEとしても積極採用されます。
一般的な中途社員と比べ、会社の理念や方針、進め方に対して第二新卒は素直に従う傾向にあります。
採用する企業にとっては、育成をしやすく、将来の幹部候補生として育てられるといったメリットがあります。
そのため、未経験の第二新卒であっても採用されやすい傾向があります。
経験者のSE採用は採用費が高いため
SE経験者は各社が採用を強化しているため非常に採用費が高いため、採用費の低い第二新卒が採用されるケースがあります。
中途採用では、年収の1/3が採用費となります。
ITエンジニアは年収が高く、仮に年収600万円のSE経験者を採用すると採用費に200万円かかることになります。
一方で未経験の第二新卒の採用では、indeedの採用であれば数万円から、人材紹介サービスを利用しても50万円ほどで採用できるでしょう。
このように、採用費が低いためSE未経験の第二新卒が採用されるケースがあります。
第二新卒から未経験でSEになるメリット
第二新卒から未経験でSEに転職するメリットは、スキルが身に付く、キャリアップできる、年収が高い、多くのプロジェクトを経験できるなど多くのメリットがあります。
順に紹介していきます。
SEに必要なスキルを教えてもらいやすい
第二新卒も新卒のような扱いをしてもらえる傾向にあり、SEに必要なスキルや知識を先輩から教えてもらいやすいといったメリットがあります。
教えてもらえるスキルはプログラミングはもちろん、キーボードのショートカットや個人情報の取り扱い、品質を担保した開発の進め方、Excelの扱い方、メールの書き方など多岐にわたります。
一般的な中途入社であれば身につけていて当然ですが、第二新卒であれば新卒同様に先輩社員が随時教えてもらえる傾向です。
研修プログラムやeラーニングによる学習環境を用意している会社も少なくありません。
第二新卒という立場を活かしSEに転職することで早くスキルアップすることがメリットとなります。
未経験の第二新卒であってもキャリアップしやすい
未経験の第二新卒であっても、SEとしてスキルアップをすればどんどんキャリアップができます。
特に、第二新卒であれば新卒同様に将来の幹部社員という期待をもって育成をしてもらえる可能性があるため、抜擢を含めてキャリアップも出てくるでしょう。
未経験者であれば初めはプログラマーからスタートし、開発力がついてくると設計者を任されます。
設計ができるようになると、顧客が求めるシステムの要件を取りまとめる要件定義を任せられます。
これらができるようになるとプロジェクト管理であったり営業と商談を行うなどがあり、キャリアと伴に高い役割を任せられます。
もちろん、給与も上がっていきます。
このようにSEはスキルアップに沿ってキャリアパスがある職種と言えます。
柔軟でオープンな社風の企業が多い
IT業界は他の業界と比べると比較的若い業界であるため、古い風習のようなものがあまりありません。
職場にもよりますが、フレックス制で遅めに出社するということも可能ですし、私服で働けるという会社もあります。
また、仕事ができれば若手でもどんどん上を目指せる業界でもあるのが特徴でしょう。
多種多様な立場の人と関わる機会が多い
IT業界というとパソコンばかり見ているイメージがあるかもしれませんが、システム開発の際には意外にもSEだけでなく様々な立場の人と関わっている時間が長いです。
プロジェクトはすべてのフェーズで人と人が連携しながら進めていくので、たくさんの人と関わりながら仕事をするのが好きという人には向いている仕事といえます。
未経験でも比較的給料が良い
比較的給料面で優遇されているというのもSEのメリットでしょう。
とくにベンチャー系は忙しい代わりに給料面はとても良いです。
さらに、残業も多い傾向があるため、残業代も出るのであればより多くの収入が見込めます。
変化が多く刺激的
IT業界は新しいフレームワークやミドルウェア、技術が登場し5年も経つと現場が大きく変わっている傾向にあり、刺激的な業界です。
シニアも若手もトレンドに追従する必要があり、単に経験年数が長い人がずば抜けて偉いというわけでもありません。
自分の能力を最大限に発揮しながら働くことができるといえるでしょう。
第二新卒でSEになるデメリット
第二新卒からSEに転職するデメリットとしては下記が挙げられます。
- 残業が比較的多い
- 時間外でも仕事に関する勉強をする必要がある
- せっかく覚えた技術が陳腐化することがある
順に紹介していきます。
人材を使い捨てるSE企業がある
第二新卒からSEを目指すデメリットの一番は人材を使い捨てるSE企業に入社する可能性があることです。
未経験でも大歓迎となっているSE企業の中には、実態が派遣と変わらないSES企業があります。
入社をすると、スキルがないにも関わらずSEやITエンジニアとしてクライアントへ常駐作業をすることになります。
スキルがないため仕事内容は監視業務のようなスキルアップしずらい業務が中心となり、苦労することになるでしょう。
残業が比較的多い
第二新卒を問わずIT業界は残業が他業種と比べると多いという傾向があります。
平成26年賃金構造基本統計調査によると、男性SEの平均残業時間は22時間、女性SEは20時間となっています。
これは、看護師(女性)の7時間、美容師(男性)の15時間と比較しても多めであることがわかります。
どうしてもプロジェクトが遅延してしまうと残業で取り戻す必要があるため、SEの残業時間は多い傾向があります。
最新のIT技術を習得するために積極的に仕事に関する勉強をする必要がある
常に新しい情報、技術の情報をインプットしていないと、周りの話についていけない、仕事ができないということがあります。
そのため、休日であっても仕事関係の情報を集めたりする必要があります。
こういってしまうと大変に聞こえるかもしれませんが、できるSEは日常の中でそういった情報収集をルーチンとして行っているので、全員が苦にしているというわけではありません。
せっかく覚えた技術が陳腐化することがある
技術には流行り廃りがあるので、去年まではとても注目されていた技術が今年はさっぱり使われなくなったということがしばしば起こります。
しかし、JavaやC++などの長く使われているメジャーな技術はなかなか廃れずにずっと需要(仕事)があるものもあります。
SE(システムエンジニア)の平均年収
SE(ソフトウェアエンジニア)の平均年収は平均年収は660万円です。
経験や技術レベル、地域、企業の規模などによって異なりますが、一般的な傾向としては以下のような範囲です。
- 新入社員のSEの平均年収:500万円~1000万円
- 経験者のSEの平均年収:1000万円~2000万円
これらの数字は一般的な目安であり、実際の給与は企業や業界によって異なる場合があります。
特に大手企業や特定の技術領域でのSEは高年収になる傾向がありますが、一般的な平均としてはこの範囲が参考になります。
参考:厚生労働省|job tag(職業情報提供サイト(日本版O‐NET))
日本のビジネスパーソンの平均年収が414万円とされているので、かなり高い水準であることが分かります。
参考:doda|平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】
第二新卒から未経験でSEに転職しやすい人の特徴
スキルや経験がほぼない第二新卒がSEとして採用されるのはポテンシャル採用です。
つまり、第二新卒として入社後にSEとして急成長できると見込まれる人ほど転職しやすいと言えます。
書類選考や面接の場で採用担当者がチェックしているポイントを紹介していきます。
ぜひ、ポイントを押さえてSEの内定をゲットしましょう。
SEとしてやっていく覚悟がある人
説明してきたように、SEという仕事は決して楽な仕事ではありません。
とくに第二新卒で入るとなると、一般の新卒よりはしばらく頑張って業界知識をインプットして自分のスキルを磨く必要があるでしょう。
それも、日中は通常業務をこなしながらです。
ときには残業もありますし、休日出勤をすることもあるかもしれません。
そういうときに音を上げないだけの「覚悟」を持っていることは大切です。
課題解決のための情報収集能力が高い人
SEの仕事は顧客業務の改善であるため、課題の論点を整理し解決するための情報収集能力が求められます。
それは設計やプログラミングといった工程でも同様に必要なスキルです。
そのため、必要最低限の情報収集力がないと仕事になりません。
問題があったときに的確にインターネットや書籍から情報を得ることができないと、なんでもかんでも周りに聞くことになってしまいます。
常に最新情報を仕入れて勉強できる人
トレンドに敏感で新しい情報を仕入れることができるということは、SEという職業で必要な資質です。
最新情報を仕入れることで、より効率の良い技術、プロジェクトの進め方を導入してチームの生産性を上げることができるようになります。
残業や休日出勤があまり苦にならない人
近年は36協定によって残業の規制が行われるようになってきているので、昔のように残業100時間、200時間という会社は少なくなってきているとは思います。
しかし、プロジェクト次第では終電で帰る、休日に出勤するということが起こりえます。
そういったときに別の日に休日が取得できればいいなどと考えることができる人が第二新卒から未経験でSEに転職しやすい人といえるでしょう。
第二新卒の未経験からSEに転職する方法
第二新卒の未経験がSE転職するおすすめの方法は、以下の2つがあります。
第二新卒の未経験からのSE転職に強い転職エージェントに相談する方法
1つ目は、未経験のSE転職に強い転職エージェントに相談する方法です。
未経験のSE転職に強い転職エージェントに相談すれば、未経験でも就職しやすい求人や教育制度の整った求人を紹介してもらうことができるからです。
そのため、転職エージェントのアドバイザーのカウンセリングをうけることで、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。
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プログラミングスクールに転職を斡旋してもらう方法
2つ目は、就職保証のあるプログラミングスクールに斡旋してもらう方法です。
スキルに不安のある人は、SEとして必要なスキルを習得できるうえに、転職先も紹介してもらえるのでおすすめです。
例えばテックキャンプでは、転職できなかった場合に受講料の返金保証があるので、未経験でも安心して受講することができます。
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未経験の第二新卒がSE転職を成功させるコツ
未経験の第二新卒がSE転職を成功させるコツは、SE研修をして育ててくれる企業を選ぶことです。
2ヶ月前後の研修で基礎知識や最低限のプログラミングスキルを習得し、現場で手を動かすOJTを通して一人前のSEを目指す流れが最短かつ効率的にSEになる方法といえます。
そのときに大切となるのが下記の情報です。
- 若手の育成に注力していき企業
- 働きやすい企業
- 育成の内容
じつはこの情報を多く持つのが転職エージェントのコンサルタントです。
コンサルタントは第二新卒者の経歴やプロフィール、希望する条件などをヒアリングしたうえで、条件に合う企業を提案し、就職支援を行います。
コンサルタントの人件費や家賃などの費用は採用する企業が負担するため、利用者は完全無料で利用できます。
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第二新卒でSE未経験に対して採用担当者が面接でチェックするポイント
採用担当者は面接時にSE未経験の第二新卒を次の観点でチェックしています。
- またすぐに辞めるのではないか?
- どうして辞めたのか
順に紹介していきます。
またすぐに辞めるのでは?
第二新卒ということは、前の会社を辞めてきているということです。
一度会社を辞めた人が、また辞めてしまうのではないかという目で見られてしまうのは仕方のないでしょう。
ポイントは志望動機で前職の退職理由や、応募先企業での長期的な展望をアピールすることです。
職場の人間関係はうまくやっていけそうか
人間関係が問題で前職を辞めたとなると、新しい職場でもうまくいかないのではないかと思われてしまいます。
「人間関係がうまく行かなくて辞めました」というような退職理由はあまり良い印象を与えない可能性が高いです。
第二新卒の面接では、応募先で円滑な人間関係が構築できるとしっかりアピールすることが重要でしょう。
まとめ
IT業界は慢性的な人手不足です。
そのため未経験でも第二新卒であればSEを目指すことは十分可能です。
企業も知識の吸収が早くて伸びしろのある第二新卒はメリットが多いため、積極的に採用しています。
SEになるうえでのメリットとデメリットをしっかり比較し、自分がSEとして働けるかを確認しましょう。
企業選びのポイントは、SEに必要な知識とスキルを提供する研修制度の有無です。
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